リアル絵描き日記

画家明石恵のブログです。

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

琴棋書画ー中国文人の必須教養!ー

今日も生きてます。 さて、今日も「漫画でわかる日本絵画のテーマ」(監修矢嶋新)を読んでます。 今日の一枚↓ ↑狩野元信の「琴棋書画図屏風」てす。 実はこの作品、実に格調の高い画題を扱っています。 題名にもある琴棋書画(きんきしょが)というのは… 琴を弾くこ…

商山四皓

今日も生きてます。 姉からもらった金沢土産が美味しいです。 ありがとうございました。 さて、 中国って俗世から離れて暮らしていた偉人多いですよね。 今日も山の中にこもっていた賢人の話です。 ↑は曾我蕭白の描いた「商山四皓図屏風」(しょうざんしこうず…

虎渓三笑図ーなぜ笑っているの?ー

今日も生きてます。 ↑は曾我蕭白の「虎渓三笑図」です。 画面には連なって歩く三人のおじ様。 曾我蕭白は別のバージョンも描いています。 ↑虎渓三笑図 インディアナポリス美術館蔵 この表情に注目。 にっこにこー!(^o^) とっても楽しそうですね。 題名の「虎渓…

雅!蘭亭曲水図

今日も生きてます。 庭園のなかに色鮮やかな着物を着た人々が転々と座っています。 これは何をしている様子かというと、「曲水の宴」と呼ばれるものです。 曲水とは曲がりくねって流れる小川のこと。 宴はパーティーですね。 その宴の内容とは、 庭の小川の淵…

桃源郷

今日も生きてます。 風が強いです。 さて、今日も「漫画でわかる日本絵画のテーマ」(監修矢嶋新)を読んでます。 ↑の図は富岡鉄斎の、「武陵桃源・蓬莱仙境図屏風」です。 絵の内容は風景で、田園が広がっていて癒し系(?)な絵ですね。 上の作品は武陵桃源(ぶりょ…

韓信の股くぐり

今日も生きてます。 順調に「漫画でわかる日本絵画のテーマ」(監修矢島新)を読み進めています。 今日の1枚↓ これは3代目堤等琳(つつみとうりん)が江戸時代後期に描いた「韓信股くぐり図」。 3代目を襲名したときに浅草寺に奉納した絵馬とされています。 なに…

太公望ー釣りキチ三平ー

今日も生きてます。 ↑は尾形光琳が描いた「太公望図」です。 装飾的な絵の中で、老人が物思いに耽りながら足の裏をポリポリ掻いてます。 老人は人呼んで太公望(たいこうぼう)。 中国の偉人です。 時は紀元前11世紀頃、今の中国には殷という国がありました。 国…

寿老人、福禄寿、キャラが被ってるぞ

今日も生きてます。 先日それぞれ離れて住む姉妹で集い食事をしました。 秋田に住んでいた子供の頃、こんな風に年を取っていくことなんて想像つきませんでした。 みんな大人になっていくんだなあと思います。 気持ちは22歳。(気持ちだけ! さて、七福神につ…

弁財天 With 蛇おじ様

今日も生きてます。 七福神外は何者?シリーズが続いています。 その一 七福神巡りの由来ー七福神スイーツ巡りー - リアル絵描き日記 その二 恵比寿さまってどんな神様? - リアル絵描き日記 その三 大黒天を知る - リアル絵描き日記 その四 毘沙門天ー北山…

毘沙門天ー北山たもんー

今日も生きてます。 何故か夜中の2時頃目が覚め、かえるとスズムシ(おそらく)の歌を聴いてます。 夜中は涼しくて気持ちが良いです。 心が安らかになります。 夏も終わりつつあり、さみしいような気もします…。 涼しいというよりも寒い気がしてきたので毛布…

大黒天を知る

今日も生きてます。 引き続き、七福神についてみていきます。 前回は恵比寿さまの由来(蛭子命、大国主命)などを見てきました。 恵比寿さまってどんな神様? - リアル絵描き日記 恵比寿さまの由来のひとつである蛭子命(ひるこのみこと)。 子供の頃、船にのせ…

恵比寿さまってどんな神様?

今日も生きてます。 昨日は七福神巡りについてでした。 七福神巡りの由来ー七福神スイーツ巡りー - リアル絵描き日記 最終的には七福神スイーツになってしまいました。 皆さんは「俺の七福神」発見しましたか? (俺の◯◯ブームも落ち着きましたね) 長沢芦雪「七…

七福神巡りの由来ー七福神スイーツ巡りー

今日も生きてます。 歌川国芳(1798–1861)の浮世絵の七福神 小川糸さんの小説「ツバキ文具店」の中で、主人公が鎌倉で七福神巡りをする場面があります。 そこで世の中に七福神巡りというものがあると初めて知った私ですが、よく注意してみると七福神巡りの看板…

宝石美術館

今日も生きてます。 前回河口湖のオルゴールの森美術館のオートマタの話をしましたが、山梨県の宝石美術館の宝石の原石にも感動しました。 もともとアクセサリーにあまり興味は無いものの、宝石の原石にはロマンを感じます。 ゲーム下手な私が唯一クリアでき…

魅惑のオートマタ

今日も生きてます。 日が空いてしまいましたが、元気です。 先日河口湖へ行ってきました。 そこで河口湖オルゴールの森美術館でみたオートマタに感動しています。 オルゴールの森美術館は、メルヘンの塊のようなロマンティックな世界観です。 部屋全体で演奏…

手長足長族ー神様なのか悪者なのかー

今日も生きてます。 左側の人(?)は足が長い 右側の人(?)は腕が長い この絵は河鍋暁斎の『手長足長図』です。 このように腕や足がなが~い人たちは「手長足長」と呼ばれ、絵がたくさん残されています。 歌川国芳「浅草奥山生人形」 手長足長は、中国最古の地理書…

飲中八仙ーのんべえ伝説ー

今日も生きてます。 絵巻物の見方の本を読んでます。 「賢学草紙絵巻」が紹介されているのですが、結構怖い… 最終的に捕獲されてるし… 物語がわからなくても十分女性の怨念系だということがわかるし、怖い… でも癖になる、そんな感じです。 ということで今日も…

「竹林の七賢」ー優雅なおじさまたちー

今日も生きてます。 今日の一枚↓ 喜多川歌麿の「竹林の七賢人」です。 絵に描かれているのは竹林の中に着物を着たおじさまたち七人。 何か特別な人たちなのでしょうか? この人たちは題名の通り「竹林の七賢」という画題の作品です。 中国に実在した七人の賢人が…