琴棋書画ー中国文人の必須教養!ー
今日も生きてます。
さて、今日も「漫画でわかる日本絵画のテーマ」(監修矢嶋新)を読んでます。
今日の一枚↓
↑狩野元信の「琴棋書画図屏風」てす。
実はこの作品、実に格調の高い画題を扱っています。
題名にもある琴棋書画(きんきしょが)というのは…
琴を弾くこと
囲碁を打つこと
書をかくこと
画を描くこと
を指しています。
なぜこの4つが格調高いかというと、中国では昔から知識人には必須のスキルとされていたものだからです。
特に政治家や官僚の間で特に重んじられました。
しかも教養でありながら、プロ並みの腕が求められました。
そこから中国では自然のなかで琴棋書画を嗜む文人を画題としたものが描かれるようになりました。
狩野元信の琴棋書画図屏風の中にはこの4つの教養が描き込まれています。
琴
棋(囲碁)
書
画
そして日本では、そんな中国への憧れから高尚なテーマとして人気の画題になります。
江戸時代には浮世絵の美人画の中に琴棋書画を加えたものが登場します。
↑喜多川歌麿「琴棋書画」
個人的にはおじ様もいいけど、やっぱり女子たちがきゃっきゃっと書や琴を楽しんでる様子は和んで好きです。
水野敏方「琴棋書画図」
歌川豊春
現代の琴棋書画は何ですかね
ゴルフ、英語、株、SNS…かなあ?
自分で考え付いたもののひとつも持ってないな!
きょうはここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。