ザビエル画をみるー東洋の使徒の生涯ー
今日も生きてます。
寒いですね。
布団にくるまりながら作業をしています。
合わせ鏡って良くないというような都市伝説あった気がしますが、なんのそのという感じで合わせまくっています。
永遠に奥に続いていく空間って不思議な世界ですよね。
さて、「描かれたザビエルと戦国日本ー西欧画家のアジア認識ー」(鹿毛敏夫著、勉誠出版)を読んでいます。
面白おかしく描かれたザビエルの絵画特集のような軽い本かと思いましたが、ザビエルを研究した人が著者のまじめなご本でした。
内容が意外にも興味深く、面白かったことと、参照図版の差し込み方が絶妙で読みやすかったです。
そういえばザビエルについては日本にキリスト教を布教しに来たこと以外知らないし、どこで生まれ、どこで亡くなったかも知りません。
ザビエルが今は聖人とされていることも知りませんでした。
教科書に載っているあの胸の上に両手を置いているザビエルの絵は日本の重要文化財になっていることも知らなかった…
出典:「描かれたザビエルと戦国日本ー西欧画家のアジア認識ー」(鹿毛敏夫著、勉誠出版)
本の中ではザビエルの生涯や、日本でどのような布教活動をしたのかが書かれています。
教科書に載っているあのザビエル画しか知らなかったのですが、ザビエルはイエズス会のレジェンドになっているため、絵画作品や像が多数制作され、各地に残っています。
そんな中でもポルトガルの首都リスボンにあるサン・ロケ協会では、ザビエルの生涯を20枚に渡って描いた連作があります。
出典:「描かれたザビエルと戦国日本ー西欧画家のアジア認識ー」(鹿毛敏夫著、勉誠出版)
教会のあるリスボンの街
出典:「描かれたザビエルと戦国日本ー西欧画家のアジア認識ー」(鹿毛敏夫著、勉誠出版)
ザビエルを描いた作品がみられるサン・ロケ協会。
出典:「描かれたザビエルと戦国日本ー西欧画家のアジア認識ー」(鹿毛敏夫著、勉誠出版)
サン・ロケ協会内部。
出典:「描かれたザビエルと戦国日本ー西欧画家のアジア認識ー」(鹿毛敏夫著、勉誠出版)
ザビエルが描かれた作品は聖具室に飾られています。
他の宗教画もたくさん飾られているようです。
出典:「描かれたザビエルと戦国日本ー西欧画家のアジア認識ー」(鹿毛敏夫著、勉誠出版)
出典:「描かれたザビエルと戦国日本ー西欧画家のアジア認識ー」(鹿毛敏夫著、勉誠出版)
下段三枚は、ザビエルが日本で布教する様子が描かれたものです。
出典:「描かれたザビエルと戦国日本ー西欧画家のアジア認識ー」(鹿毛敏夫著、勉誠出版)
上はお坊さんと討論(?)するザビエル。
油彩で描かれたお坊さんが新鮮な気がするのは私だけでしょうか…
ザビエルはアジアで積極的に布教活動をし、「東洋の使徒」とも呼ばれます。日本に来る前はインドで長く活動していたため、ザビエルの遺体はインドのボン・ジェズ教会にあります。
出典:「描かれたザビエルと戦国日本ー西欧画家のアジア認識ー」(鹿毛敏夫著、勉誠出版)
普通に考えたらポルトガルから日本に来るのって大変ですし、どうしてきたのか?って不思議です。
ということで次回からはザビエルが描かれた作品をみつつその生涯と気になったところを取り上げていきたいと思います。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。