日月山水図屏風って何が描かれているの?
今日も生きてます。
話題の映画「ミッドサマー」と「パラサイト」が気になっています。
けど映画館でホラーを見る勇気はない!
大画面怖い。
DVDがでるのを待ちたいと思います。
さて、今日も『マンガでわかる「日本絵画」の見かたー美術展がもっと愉しくなる!ー』(監修矢島新、イラスト唐木みゆ、誠文堂新光社)を読んでいます。
安土桃山時代・室町時代は、前回まで紹介してきた渋い水墨画と同時に、色彩豊かなやまと絵も描かれた時代です。
※やまと絵…中国風の作品である唐絵などに対して、日本の風景や風俗を主題とした作品。一般に豊麗な色彩や装飾の表現が多く,日本的な感性や美意識に訴えかけるような場合を指すことが多い。
今日紹介する作品は、作者不詳ですが、やまと絵の流れをくむものです。
↑は「日月山水図屏風」(六曲一双。各縦147.0×横313.5cm。) です。
密教の後継者を決める儀式でこの屏風が使われたと伝えられています。
この作品を見てどのような印象を受けますでしょうか。
とりあえず描かれているモチーフは自然かなあ?
正直よくわからないが迫力は感じる。(もこもこしているのは山?)
というのが私の正直な感想。
重要文化財にもなっている日月山水図屏風。
何が描かれているのか見ていきましょう
〇季節
屏風の中には春夏秋冬「四季」の表現があります。
秋
冬
夏
春
春夏秋冬が循環している構成です。
〇モチーフ
雲・滝・三日月・紅葉・海
雲・海・太陽・松・桜
夏と秋、冬と夏
の間に雲があります。
秋と冬の間には月
春と夏の間には太陽
が配置されています。
これは万物を説明する陰陽五行説を元にしたものという説があります。
見えたままの風景ではなく、時間や空間をデザインし、全世界を一つの作品に落とし込めているところが評価されている特色です。
有名な作品の中には技法が巧みに見えないけれど高い評価と価値を有しているものもあり、鑑賞するものを悩ませますが、表現していることが崇高であったり、雄大であったりする場合があるのかなあと思います。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました