リアル絵描き日記

画家明石恵のブログです。

ニセモノ

今日も生きてます。

 

この前の展示のときに茶道売り場の販売員さんにいろいろ茶道の事を教えて頂きました。印象的だったのは茶道は抹茶を飲む会ではないということ。お茶を飲みつつその場の調度品も楽しんだり学んだりするのが茶道だそうです。奥が深いです。(常識なんでしょうか?)

 

昨日からニセモノ図鑑(「ニセモノ図鑑 贋造と模倣から見た文化史」西谷大著)を読んでいますが、その中になぜニセモノの掛け軸などが出回ったのか解説されていました。

 

茶道と同じように宴会が行われる時に家主は宴会会場に珍しい品有名な品を飾り、招待客をもてなし、家の格式の高さを自慢する必要があったそうです。私の今の感覚ですと掛け軸や壺はお部屋のプラスα的存在ですが、昔は必需品だったんですね。

 

中国の皇帝も地方から献上された品々で非常に珍しい動物園をつくり、周辺諸国の使節団に見せびらかしつつ酒池肉林でもてなしたそうな。権力と富があることを誇示するためにたくさんのものが必要だったんですね。

 

権力持っている人のコレクションルームって権力誇示が一つの役割だったのかな。

 

↓が日本の宴会風景再現(飾ってるものはニセモノらしい)

 

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渋い。

描く側としては絵の中の事ばかり考えていますが、文化の中で見ていくと美術品の役割は奥が深いと感じます。

 

 

私は飾ってくれた人の人生に寄り添うような作品が描きたいなと思っています。

 

 

今日はここまで。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

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人魚と平田篤胤

今日も生きてます。

 

寒いです。10月も半ばですね。二十代も後半に入ったせいかなかなか馬力が出ません。こたつに入って雪見だいふくが食べたいです。(モナカでも可。)

 

もっと寒いであろう故郷秋田で来月展示があります。

 

☆展示告知☆
秋田のギャラリー杉(さん)にてチャリテイー展に参加します。
 
「チャリテイー展」
売り上げの一部が災害遺児愛護活動に寄付されます。
会場 ギャラリー杉(さん)
会期 11/23-12/5
 
私も何日か在廊する予定です。

 

 

さて、今日も昨日に引き続きやや美術とは離れますが人魚の話。

 

ニセモノ図鑑という本(「ニセモノ図鑑 贋造と模倣から見た文化史」西谷大著)を読んでます。

 

これは千葉にある国立歴史民俗博物館が2015年に企画した展示:大ニセモノ博覧会のときの内容から作られた本です。さまざまなニセモノとその背景が載っています。ニセモノだから悪いということではなく、なぜニセモノが必要であったかという文化までわかる良い本です。なにより楽しく読めるようにしようという配慮にあふれてる編集でした。雑誌のように読めます。

 

中に人魚の項があり、昨日ブログに載せたの人魚のミイラは大ニセモノ博覧会のためにつくったもの(!)です。すごいなあ

私はTV見ないのですが話題になってたんでしょうか?

 

日本書紀推古天皇の時代に「魚でも人でもない生き物が捕れた」という記述があり、それが日本で最古の人魚目撃の報告例だそうです。

 

本には様々な時代の人魚の想像図が載っていました。あんまりかわいくないなァ。

 

 

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ディズニーのアリエルとは大違いですね。私の人魚のイメージはジョンウィリアムウォーターハウスの人魚です。美女です。

 

江戸時代後期に活躍した国学者平田篤胤(ひらたあつたね)が人魚の骨を食した感想を送った手紙が紹介されていました。それがとても長い!

 

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興奮冷めやらぬという様子です。人魚を食せば不老不死になると聞きますが、平田篤胤はこの手紙を書いた翌年亡くなっているそうです。

 

 

しかも平田篤胤は秋田生まれです。勝手に親近感がわきます。

 

もしかしたらどこかで生きているのかもしれませんね。当時と変わらぬ姿で。

 

 

こんな人がいたら教えてください。

 

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今日はここまで。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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人魚のミイラの作り方

今日も生きてます。

 

寒いです。鍋の季節です。きりたんぽです。ということで来月秋田で展示があります。

 

☆展示告知☆
秋田のギャラリー杉(さん)にてチャリテイー展に参加します。
 
「チャリテイー展」
売り上げの一部が災害遺児愛護活動に寄付されます。
会場 ギャラリー杉(さん)
会期 11/23-12/5

 

私も何日か在廊する予定です。

 

昔新宿の酉の市で見世物小屋(?)に入ったことがあります。なんか簡単な手品などを歌と踊りで楽しく見せてくれました。しかも生伴奏でした。そのときに人魚のミイラを見せてもらいました。人魚ではなかったかも…ともかく「これは珍しい〇×▽~」と言いながら箱に入った(珍しい割には保管方法が粗い笑)何かの干物をみました。

 

今日はたまたま人魚のミイラの作り方を載っている本を発見したので中身紹介。少しグロテスクかもしれません。

 

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まるで自由研究かのようなポップさでつくり方が紹介されていました。

 

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なんてこったい。

朝から見るものではなかったかも…すみません。

 

「ニセモノ図鑑 贋造と模倣から見た文化史」西谷大著からです。美術品と贋作は関わり深いので勉強になるかなーこの本は昔の時代のことが主ですが、今も問題としてあることですよね。明日からニセモノの話です。

 

 

今日はここまで

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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レックスホイスラー

今日も生きてます。

 

秋です。スーパーで焼き芋のコーナーができる季節です。芋栗かぼちゃが好きな私としては嬉しいです。

 

盆栽だーのときにさつまいもを日本に普及してくださった大先生の石碑を紹介するのを忘れていました。

 

 

 

 

 

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けっこう大きな石碑です。さつまいもに対する愛が感じられます。(たぶん関係ない。)

裏はこのようなつくりでした。

 

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手を合わせました。

 

さつまいもを食べるときは心の中で甘藷先生に感謝しましょう。スイートポテトも芋けんぴも大好きだー!

 

 

さて、今日も「視覚芸術の巨匠たちー世界のだまし絵作家20人の傑作集ー」創元社アルセッケル著から気になる作家さんを紹介したいと思います。

 

最終回です。

 

レックス・ホイスラー(1905-1944)

ホイスラーはロンドンの王立アカデミーで美術を学びましたが、一学期間で退校を求められました。その後学業を続けたロンドンのスレード美術学院の教授はのちにアカデミーの校長に手紙を書き、「最高の学生を送ってくれたことに感謝する」と皮肉ったそうです。あくが強い子だったのかな。

だまし絵の装飾や幻想的な壁画は有名だったそうです。家具や建築、劇場の小道具、全国的に流通する衣装までデザインしたそうです。12歳で成熟した製図工でありました。

 

創造的な全盛期に差し掛かった39歳の時に亡くなりました。

 

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さかさまでも人の顔に見えます!

逆さにしバージョンも載せておきますね。

 

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逆さにすると全く違う顔に見えるのが面白いです。この頭の髪どうなるのかなと思って逆さにしてみるとおおーと驚きがあります。よく考えたなあ。

 

生きている人間でこれやったら絶対面白いと思いました。写真家の方誰か見てないかな…

 

 

きょうはここまで。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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オスカー・ロイテルスバルド

今日も生きてます。

 

ほぼ毎日ブログがほぼ毎日?ブログになりつつありますが、気長ににお付き合いくださいませ。

 

 

☆展示告知☆

秋田のギャラリー杉(さん)にてチャリテイー展に参加します。
 
「チャリテイー展」
売り上げの一部が災害遺児愛護活動に寄付されます。
会場 ギャラリー杉(さん)
会期 11/23-12/5
 
 
地元での開催ですが私も何日か在廊を予定しております!

 

 

さて、今日も…いや、久しぶりに作家を紹介したいと思います。

(「視覚芸術の巨匠たちー世界のだまし絵作家20人の傑作集ー」創元社アルセッケル著より)

 

オスカー・ロイテルスバルド(1915-2001)

 

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写真からなんかカリスマ感はただよってますね。

オスカー・ロイテルスバルドは1915年ストックホルムで生まれました。芸術好きの家族から大きな励ましを受けて育ったそうです。

 

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現実的には不可能な図形を描き続けていたオスカー・ロイテルスバルドですが、きっかけは授業中にラテン語の文法ノートに落書きだったそうです。

 

立方体を円形につないで六つの角のある星形を生み出そうと試みていたときに、立方体が奇妙で不可能な構造をつくることに発見しました。

 

その後様々な不可能なデザインの実験をし始めました。

エッシャーの存在や、ペンローズの論文が不可能な図形の研究を続けることに対して信頼性を与えてくれました。

 

 

1963年にストックホルムの有名な画廊で最初の個展を開きました。

 

しかし美術批評家たちは無関心と軽蔑を持って反応しました。ロイテルスバルドショック!

さらに抽象画家であった妻からもなんの励ましもありませんでした。妻は夫のロイテルスバルドの素描が嫌いで、ばかげたことに時間を費やしていると考えていたそうです。私だったら耐えられません。涙

 

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ロイテルスバルドはエッシャーに大きな称賛を表明した手紙を二通書きましたが、返事はありませんでした。

しかしマルセルデュシャンと会ったとき、デュシャンは不可能な図形を描き、ロイテルスバルド自身に作品を発表するように励ましました。

 

↑このことを知ったとき私はデュシャンのこと好きになりました。

 

そしてロイテルスバルドが自分の作品が認められそうにない事実を受け入れるようになりました。ルンドの王立大学でずっと権威のある美術史の教授職を受け入れ、17年以上そこで教えました。

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そんなロイテルスバルドの作品が後続者たちを魅了し始めたのは1960年代後半になってからでした。

 

彼の作品が収録された本が出版されると、展覧会が八か国で企画されました。(おめでとう!)

 

1980年スウェーデン政府は彼の功績を讃えてロイテルスバルドのの作品を切手にし、約二年間発行されました。

 

 

私の画家の一生のイメージがロイテルスバルドの人生です。サクセスストーリーは心が温まります。教授職受け入れたとき、挫折や屈辱を感じたんだろうなあ。

 

彼の作品は和紙かスウェーデンのリンネ紙に墨で描くことを好みました。写真の中に日本画のような印が押されていますが、どこかで日本画山水画から影響をうけたのかもしれませんね。

 

 

今日はここまで。

最後まで読んで頂きありがとうございました

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盆栽美術館

今日も生きてます。

 

だいぶ前に浦和付近に盆栽美術館なるものがあると書きました。

(エンブレムブックと掲載情報 - リアル絵描き日記)

 

 

行きました。

 

 

想像以上に面白かったです。よかったら知って頂きたいと思い今日はレポートです。

 

 

盆栽美術館は埼玉の土呂駅から歩いて5分です。駅はローカル感満載のかわいいつくりでしたが美術館に向かう途中からすでに盆栽感が出てました。

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なぜか道路の歩道のアスファルトに盆栽のタイルが埋め込まれてました。盆栽感でてる。

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しかもおんなじのばかりではなくバリエーションがあり、サービス精神を感じました。

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盆栽村です。わくわくさんですね。

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美術館外観はこのような感じでした。美術館って前衛的なデザインでコンクリートなイメージ(決して特定の建築家を想定しているわけではありませんよ)ですが、日本風の建物落ち着きますよね。

 

中は広くてきれいでした。撮影できないので簡単に説明すると、盆栽の見方や歴史が丁寧にまとめられていて、初心者や外国人でも楽しめるようになっていました。盆栽の見所ポイントやどのように家の中で飾るかなども説明がありました。中には実際に畳の部屋に盆栽が飾られている展示があり、盆栽の楽しみ方を見て学べます。

 

個人的な感想としてはイメージしていた盆栽よりどれも立派で大きかったです。畳の部屋に盆栽が飾られている展示をみましたが盆栽の存在感が大きすぎて、この部屋でリラックスはできないなと思いました。(なんかラスボスっぽかった)

 

盆栽美術館の中庭に様々な種類の盆栽が置かれていて、撮影可のスペースもあったので推し盆栽を紹介。

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ジン、シャリ

歳月を経た松や真柏では、幹や枝の一部が枯れて、そのままの形を残すことがあります。こうした幹は白い肌を見せることで、緑色の葉と美しいコントラストを生み出します。枝先のものを「ジン(神)」、幹の一部が枯れたものを「シャリ(舎利)」と呼びます。

 

 (さいたま市大宮盆栽美術館websiteよりさいたま市大宮盆栽美術館)

 

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少し逆光気味ですが。

 

こういうジン、シャリも見所ポイントの一つです。質感が全く枯れてるところは違います。これが共存しているのが不思議でした。

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盆栽のは銘がついているものあり、これは轟ですが、「鶴の舞」や「白糸の滝」や「早春の譜」、「青嵐」、「青龍」など…かっこいいものばかりでした。獅子の舞もあったかな。銘を見た後に盆栽のかたちをみるとんーなるほどと思います。(感覚の世界です。)

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そしてこの子はこんな空洞空いているのによく大きく育ったなー

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敷地内に建物があり、企画展が開催してました。歌舞伎と植木屋の関係資料が展示されていました。浮世絵が主でしたが、盆栽が売り買いされている風景や歌舞伎役者を盆栽に見立てて描かれたものなど、今までとは違った視点で絵をみられて楽しかったです。なかなか盆栽や植木に注目して絵をみたりすることありませんよね。

 

 

うまく良さを文章にできないのが歯がゆいですが盆栽知識ゼロでも十分楽しめる美術館でした。あと外人さん多かった。

 

盆栽美術館のお土産にもありましたが、一瞬何売っているのかな?って思っちゃうのぼり。

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数秒後にあ、サイダーか。と気づきました。盆栽だ―!

 

 

 

今日はここまで。日付変わっちゃった。

最後まで読んで頂きありがとうございました

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