浮世絵はどうやってつくられらるのか?
今日も生きてます。
知識ゼロからの日本絵画入門を読んでいて、浮世絵のコラムに版木の写真が載っていました。
これをみてびっくりです。
細かすぎませんか?
後世に名が残っているのは下絵を描いた人間(葛飾北斎など)ですが、堀師の技術もすごいものです。
今日は浮世絵がどのような過程でできていくのか見ていきたいと思います。
まず一枚の浮世絵には
⚫版元(出版社のようなもの)
⚫絵師(葛飾北斎など)
⚫彫り師
⚫摺り師
が関係してできていきます。
それぞれがどのような仕事をするのかざっくり見ていきましょう。
版元は絵師にどんな絵を描いてほしいか依頼します。
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それ受けて絵師が墨一色で「画稿(下絵)」を描き、次に「版下絵」を制作します。
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版下絵をもとに彫り師が「主版」というモノクロの版を彫ります。
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そしてモノクロ版を元にして摺られた絵を版元がチェック&何色で仕上げるかなどを決めます。
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そして絵師が全体の配色をきめます。これを色さしと呼ぶそうな。
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そしてその色さしをもとに版元が色版を彫っていきます。
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彫り師の彫った版木から摺り師は全体のバランスなどを計算しながら一枚の浮世絵を摺っていきます。
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完成!
もちろん絵師の役割は大きなものですが、彫り師と摺り師の技術力高過ぎではありませんか?
この細い線や細かい描写も彫ってつくられたんだーと思うと浮世絵の見方変わりますね。
今はコピー機や、3D印刷もありますから、データにすることができれば彫り師と摺り師はあまり必要ないのかもしれませんね。
ちなみに絵師が一番最初に書く原画は、彫り師が板に貼り付けて木と一緒に彫ってしまうため残りません。
有名彫り師や摺り師っていたのかなあ。
明日は最後の浮世絵師と呼ばれる月岡芳年を紹介します。
今日はここまで
最後まで読んでいただきありがとうございました
明石恵Website