象徴としての少女
今日も生きてます。
豆苗の根に水をあげるとまたにょきにょきと芽が出るということをパッケージから知り、やってみました。
生えた。
ものすごくまばらだー。
芽が出るだけで嬉しい。
お世話ができないと思って植物育てたり動物を飼ったりしたことなかったのですが、育つと嬉しいんだな。
なんか育ててみようかなー。
プチトマトとか大葉とかかぶとか。
どうせなら食べ物が良いですよね。
さて、筑摩書房から出版されている「美少女美術史」池上英洋さん荒井咲紀さん著を読んでます。
今までの美少女美術史では、聖書・神話の中の登場人物としての少女、肖像画としての少女、寓意画としての少女など、色々なタイプの描かれた少女を見てきました。
今日は19世紀末、少女が象徴として描かれるようになったという話です。
「黒髪の少女のヌード」1910
エゴン・シーレは一般的にはどれぐらい有名なんでしょうか?浪人してる美大生ならたぶんみんな知ってる。
シーレはありのままの裸体をデフォルメすることなく描きました。
上の絵の女性、めっちゃ痩せてるやんておもいませんでしたか?絵の中で理想的な女性を描いてる他の作家とは少し違います。
痩せすぎのモデルからは、彼女の貧窮した状況をうかがわせます。
ちなみにエゴン・シーレはこんな方です。
自画像
「横たわる半裸の少女」1911
横たわる女性というこの構図は伝統的なものですが、エゴン・シーレは華麗さを廃した独特の方法で描いています。
「思春期」
思春期の不安というものを少女というモチーフを使って描いています。
今上野でムンク展やってますね。
最初個人的にはそこまで興味がなかった作家ですが、大学の頃の担当教授が、「僕はムンクの叫びを見て絵を描いていこうと決めた」というような類いの事を言っていたのがなんか心に残っていて、見てみたいと思っていました。
「叫び」を。
見に行く予定ですが、楽しみです。
トマス・クーパー・ゴッチ
「王座についた子供」
これは勝利者としてのキリストが少女に重ねられて描かれた一枚です。
少女の頭には光輪があり、ただの子供ではないことが明白です。
個人的にこういった執拗な装飾の描写は大好きです。作者が何時間この絵の前にいたんだろうということを考えます。
今では何かを象徴させるような表現は当たり前ですが、肖像画でも擬人像でもない「少女画」の時代になりました。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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