ルノワール
今日も生きてます。
二月の展示のDMができ上がりました。
2月6日ー12日
伊勢丹浦和展にて!
金銀箔展ということで、出品作家全員箔を使った作品を出品しています。
私も箔に初挑戦しました。
難しいなあ
ぜひお越しくださいませ~!
さて、筑摩書房から出版されている「美少女美術史」池上英洋さん荒井咲紀さん著を読んでます。
美少女美術史も読み進み、今の時代に近づいてきましたね。
今日はルノワールの作品についてとりあげます。
ルノワールは印象派というグループに分けられますが、印象派というのはアカデミーとは違う価値観をつくった人たちですよね。
西洋絵画は19世紀から20世紀にかけてそれぞれの作家が模索し様々な様式が作られました。
様式が増えたぶん、少女画にも個性あるものが誕生します。
その中でもルノワールは都市生活の人々を明るい色彩で幸せ一杯に描いた画家として有名です。
ピエール=オーギュスト・ルノワール
「ピアノに向かう娘たち」1892
ルノワールの作品はブルジョワジーの日常生活を描いたものが多く、ピアノを弾く少女をテーマにしたものを複数制作しています。
「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢」
銀行家の娘カーン・ダンヴェールの八歳の娘を描いたものです。モデルの美しさが鑑賞者に伝わる作品です。かわいい。
「猫を抱くジュリー・マネ」
上の少女はルノワールと同じ印象派の女流画家ベルト・モリゾの娘、ジュリーを描いた作品。
印象派の画家たちはジュリーを可愛がり、モリゾの死後も支援を続けたそうです。
「散歩する母親と娘たち」1874
以前ブログで18世紀は子供服がなく、子供も大人と同じものを来ていたということを書きました。
上の散歩する母親と娘たちをみると子供は丈の短い子供服を着ていることがわかります。
19世紀に入り、お金をかけて子供を可愛がるという文化が発達しました。
時代が変わると家族観も変わっていき、核家族が家族の新しい形になりました。そして夫婦分業もこの頃推奨されていきます。
そうした中で生まれてきた絵画のテーマが子供を可愛がる母親の図です。
このテーマは女流画家のメアリー・カサットや、ベルト・モリゾが得意としました。
「ヴァルジュモンでの子供たちの午後」1884
これはルノワールの作品。
「マンドリン」1889
ベルト・モリゾはマネに積極的に学びました。この作品はマンドリンが描かれていますが、なん寓意も含まれていません。
これは中世には例のないことでした。
メアリー・カサット
「愛撫」
何を描かれているかは時代と密接にか関わっていることがわかります。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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