巫女の掟
今日も生きてます。
フェルメールトリビュート展の開催日程が変更になりました。
⚪フェルメールトリビュート展
⚪10月19日ー11月4日
⚪MDPギャラリーwebsite
19日にレセプションパーティーがあります。
秋田のギャラリー杉では女流作家展に出品します。
⚪女流作家展
⚪10月19日ー10月30日
⚪ギャラリー杉website
27日か28日に在廊する予定です。
さて、今日は昨日に引き続き巫女についてです。
池上英洋さん荒井咲紀さん著「美少女美術史」を読んでいます。
古代ギリシャ・ローマ時代の巫女はどのような人生を送っていたのでしょうか。
絵画の中ではひたすら意味深に、スピリチュアルに表現されていますね。
ジョン・コリア「デルフォイの巫女」
大地の裂け目から煙が出ています。大地の女神ガイアに神託を得ようとしています。
その女神に使えていた巫女たちはウェスタの巫女といわれました。
ウェスタの神殿↑
ウェスタの巫女は幼女の頃から神殿に入らされました。
社会から断絶された状態で30年間過ごします。
ローマにはウェスタの巫女が暮らす家があったそうです。三階建て。
その期間か終わると巫女の役目から解放され一般社会に戻ります。
その後望めば普通に結婚することもできました。
ウェスタの巫女と結婚することは大変名誉なことでした。
ウェスタの処女の版画
フレデリック・レイトン↑
巫女職のある間に処女でなくなったことがわかると生き埋めの刑が待ち受けていました。
10名ほどの記録があるそうです。
もちろん男性はだめで女性だけです。
女性はトランス状態に陥りやすいと思われていたそうな。
そして神託によっては時に国を揺るがすような影響力を発揮しました。
394年にウェスタの巫女の得意な地位は廃止されます。
ローマ帝国はキリスト教を国教とし、廃止を決めた皇帝も熱心なキリスト教でした。
キリスト教がヨーロッパ全土に及んでいくと神秘的な巫女の少女は姿を消していきました。
アンゲリカ・カウフマン
「ウェスタの巫女に扮した女性の肖像」
ウェスタの巫女に扮した肖像からわかることは、その描かれた女性が汚れなき処女であること、高潔さや貞操観念を強調しています。
お見合いの写真的用途か、結婚直前の記念として描かれたものとして推測できます。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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