印象派
今日も生きてます。
久々に秋田の実家にいます。
展示前で追い込まれていることに変わりませんが、なんとなく東京より秋田の方が時間がゆっくり流れているように感じます。
今日は印象派というよりモネの話です。
印象派は人気という話をそこかしこで聞きます。ルノワールやモネって有名な作家ですよね。私の祖母の家にはモネの水連のジグレー(たぶん)がありました。
印象派は18世紀に発生しましたが、当時の美術の権威には否定されました。それはなぜだったのか、印象派の革新的であったところとは…?が今日の話です。
まずは18世紀、パリの権威あるサロンにはどんな作品が並んでいたのかを知る必要があるかもしれません。
1864年 ミレー「羊飼いの少女」
1870年 アレクサンドル・カバネル「パオロとフランチェスタ」
1879年ブグロー「ヴィーナスの誕生」
このような作品が入選したり賞をもらったりしていました。
これに対してモネの作品↓
当時のサロンで評価を受けていた作品たちとはだいぶ違いますね。
モネは細部の写実的な描写よりも、降り注ぐ太陽の光の中であざやかな色をした花びらの群れを表現しようとしています。当時の審査員にしてみたら、この赤は花に見えなかったかもしれません。
プリンターのインクジェットやパソコンのモニターなどは、赤・青・黄の三原色の組み合わせにより、様々な色を表現しています。
これをモネは利用しました。
明度を下げないため、絵具同士の混色をできるだけ避け、原色か少ない混色の色を隣に置き、離れてみることで望み通りの色に知覚できるように描きました。
そして自然界にはない色「黒」をパレットから追放したそうです。
私も上野で初めてモネの作品をみたときは近くで見ると絵具がべちゃっとついているだけなのに遠くで見ると画面全体が明るくて調和がとれていて驚きました。
スーラの点描はその理論を突き詰めた画風です。
ジョルジュ・スーラ「グランド・ジャット島の日曜日の午後」
いつかの展示でこの作品ではありませんが、スーラの点描の作品をみたことがありました。
本当に細かい均一な点描で画面全てが覆われていて執念を感じました。なかなか制作大変だな…。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
展示のお知らせ
!これから!
家族の肖像展
【会場】阪神百貨店梅田本店9階 美術画廊
【会期】4月25日ー5月1日
【時間】午前10時ー午後8時 最終日は午後5時閉場
家族をテーマに様々な作家が作品を制作しました。
私は全日終日会場にいる予定です!
大阪の方々にお会いできることを楽しみにしております。
ぜひお越しくださいませ。