ラファエル前派➂
今日も生きています。
ラファエル前派の中心メンバーであるハント・ミレイ・ロセッティは1768年創立のロイヤルアカデミーの附属美術学校に通っていました。
ロイヤルアカデミーは古典的様式を是としていました。均整の取れた構図に遠近法と明暗法を用いてドラマティックに歴史画などを描き出す様式です。
ラファエル前派の三人はこの様式の事を画一的で色彩が濁り人物の身振りは大げさであると批判していたそうです。(確かに人物の身振りに関してはそうかも)
古典様式よりも15世紀のイタリアやフランドルの敬虔な信仰による細密な表現に共感を覚えていました。そしてそれぞれ中世の歴史や文学の一場面を描いていくようになります。
1849年
ロイヤルアカデミー展
ミレイ
イザベラまたはバジルの鉢
ハント
コロンナ派とオルシーニ派の小競り合いで殺された弟の死に正義を獲得することを誓うリエンツィ
自由美術展
ロセッティ
聖母マリアの少女時代
批評の中では15世紀のフィレンツェ美術と共通点を指摘されおおむね好評でした。
自信を得た彼らは制作を続けていきます。
明日に続きます。
今日もご覧いただきありがとうございました。