ルーベンス
今日も生きてます。
一昨日のフランダースの犬のネロが見たかった絵を描いたルーベンスってどんな人なんだろうといろいろ調べていました。
1577-1640
フランドルの画家
年譜を見ていると10歳の頃に父親が亡くなっている。画家を志したのは13歳の頃で、その頃から弟子についている。父は司法行政官、法律顧問など法律関係のお仕事をしていたらしい。いったいルーベンスはどこから絵の道に進みたいと思ったのだろうか。
23歳には宮廷画家となり、順調に画家としてのキャリアを積んでいく。46歳ごろからは外交官としても活動し、スペインのフェリペ四世からは貴族の位を賜っている。絵の注文もこなしつつ政治的な問題も解決していく。ケンブリッジ大学から名誉学位を贈られたり、フェリーペ四世から騎士の位を拝命したりと、晩年に向かうにつれて経歴は輝きを増していきます。
カラバッジョの生涯を面白く感じる私としてはルーベンスの年譜は正直つまらないのですが、ルーベンスは博識で魅力的な人柄でありました。ルーベンスは生涯に約8000通の手紙を書き、今に残る250通からは画業に関する発言が無いわけでもないが、創作の苦悩を打ち明けるものとは縁がなく、ほとんどは古典学者、外交官としての手紙であるらしい。望まれたものに応えることができたからこそ2250点も作品(しかも大きい)を残すことができたんだろうな。
正直人がたくさん描かれた聖書の場面の構図や人間の描き方はあんま関心は持てません。家族を描いている絵が魅力的と思います。
そして面白いなあと思うのはマリードメセスの生涯の連作です。
『マリー・ド・メディシスの生涯』(マリー・ド・メディシスのしょうがい、仏: Cycle de Marie de Médicis)は、フランドルの画家ピーテル・パウル・ルーベンスが描いた24点の連作絵画の総称。フランス王アンリ4世のマリー・ド・メディシスが、パリのリュクサンブール宮殿改修時の装飾絵画として、1621年秋にルーベンスに制作を依頼した作品群である
そんなに大作のの画面の絵にするような出来事が生涯に題材としてあまり無いにも関わらず、ルーベンスは自身の豊富な知識を利用して24点も壮大な生涯を描いています。必殺仕事人です。
「マルセイユ上陸」
実際は船で地味に上陸しただけかと思いますが、たくさんの生き物(?)がお出迎えしています。
他の作品もなんのもない出来事を聖書や神話と結びつけて大掛かりな画面をでかしています。これはルーベンスすごい。
今日はここまで。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
☆展示のお知らせ☆
「ほっと展」
絵だけではなく工芸作品やジュエリーなども展示されます。
クリスマスプレゼントにもおすすめです。
会場 秋田アトリオン三階
会期 12/22-12/24
時間 10:00-19:00
お近くの方ぜひお越しくださいね。