福音書
今日も生きてます。
明日からはフェルメール展です。
秋田では女流作家展がはじまっています。
フェルメールトリビュート展
会期2018年10月19日ー11月4日
会場 MDP GALLERY
153-0042
東京都目黒区青葉台1丁目14番18号1階日・月・祝祭日休廊
11:00 – 19:00
ギャラリーWebsite↓
レセプションパーティー
10月19日 18時-20時
秋田での展示
女流作家展
会期2018年10月18日ー10月30日
会場 ギャラリー杉
秋田市大町1-3-27
水曜日定休 10:30-18:30
秋田の女流作家展は10月27日にギャラリー杉に顔を出す予定です。秋田には27.28といるので、明石の作品の話を聞きたいという方はぜひ連絡ください。
筑摩書房から出版されている「美少女美術史」池上英洋さん荒井咲紀さん著を読んでいます。
マリアについて3回目です。
マリアの絵のテーマ「無原罪の御宿り」「聖母被昇天」は宗教改革以降、カトリックでマリア称揚のために推奨されました。
聖母被昇天 (1626)
この絵のもととなったマリアの出生は聖書ではなく、外典として読まれてきた「ヤコブの原福音書(ヤコブのプロト・エヴァンゲリオン)」に書かれています。
そこではマリアが長らく子宝に恵まれなかった老夫婦の願いを神が聞き入れたことが書かれています。
その事で、マリアには神性が与えられます。
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ画
聖母被昇天
ヤコブの原福音書の中では、マリアが処女のままキリストを産んだ処女懐胎のくだりでは、処女のまま子を産んだということが信じられない女性がマリアの女性器に手を突っ込み、神によってその手が焼かれるというストーリーがあります。
こわい。疑うなメッセージが強すぎる。
ヤコブの原福音書が書かれたのは2世紀末でしたが、16世紀にいきなりこの福音書がマリア崇敬の根拠として脚光を浴びました。
つまり、マリア自身神の意思によって生を受けたためその子宮は原罪を免れている、という考え方です。
それが、無原罪の御宿りや、聖母被昇天に繋がっていきます。
そして処女性を強調するためにマリアの低年齢化が進んでいきました。
バルトロメ・エステバン・ムリーリョ
聖母被昇天
キリストが天に昇ることを昇天と言います。
マリアの場合は自力では上がれないため、被昇天となります。
絵画ではこの事を示すためにマリアを持ち上げる天使たちが必ず描かれます。
マリアの足元にやたら天使がいるのはこのためなんですね。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。