リアル絵描き日記

画家明石恵のブログです。

フランダースのあの絵

今日も生きてます。

展示のお知らせから。

 

 

☆展示のお知らせ☆

「ほっと展」


絵だけではなく工芸作品やジュエリーなども展示されます。

クリスマスプレゼントにもおすすめです。

 

会場 秋田アトリオン三階
会期 12/22-12/24

時間 10:00-19:00 f:id:akashiaya:20171209054907j:plain

 

 

 

お近くの方ぜひお越しくださいね。

 

 

 

さて、今日はフランダースの犬です。

中学校の頃おじいちゃんの家に引っ越ししたさいに小学館から出ている「少年少女世界名作文学集」(全50巻)があり読んでいました。有名な世界の名作200余りが収録されています。暇だったのか友達がいなかったのか覚えてはいませんが確か全部読みました。

 

その中にフランダースの犬が収録されていました。ほんの数ページの話なんですが読みながらめちゃくちゃ泣きました。感動のあまり友達に(あ、友達いた)教えて友達も泣かせました。テレビの感動させる意図のある番組も泣ける感動系の映画も苦手ですが、フランダースの犬は好きです。

 

 

あらすじ

アントワープ郊外の小さな農村の外れに住む15歳の少年ネロ は、正直な寝たきりの祖父イェーハン・ダース老人  、忠実な老犬パトラッシュ(黄色の毛並み、立ち耳の大型犬。金物屋にこき使われたあげく捨てられていたところを、イェーハンと幼少のネロに保護され、以来飼育されている。)とともに暮らす。ネロは貧しいミルク運搬業で糊口をしのぎながらも、いつか画家になることを夢見ており、アントワープの聖母大聖堂の二つの祭壇画を見たいと心に望んでいた。それはアントワープはもとよりベルギーが世界に誇る17世紀の画家ルーベンスの筆によるもので、見るためには高価な観覧料を必要とするため、貧しいネロには叶わぬものであった。

ネロの唯一の親友は、風車小屋の一人娘である12歳の少女アロア (Alois) [3]であったが、アロアの父であるバース・コジェ (Baas Cogez) は家柄の低いネロのことを快く思わず、遠ざけようとする。さらにネロは新しく街から通いはじめたミルク買い取り業者に仕事を奪われた上、風車小屋の外縁部と穀物倉庫を全焼する火事(風車と居住区は無事)の放火犯の濡れ衣を着せられ、そしてクリスマスを数日後に控えた日に優しかった祖父を亡くし、楽しいはずのクリスマスの前日に家賃を滞納していた小屋からも追い出されることになってしまった。

クリスマス前日は、街で開かれている絵画コンクールの結果発表日でもあった。倒木に腰掛ける木こりのミシェル老人 を白墨で描いた渾身の力作で応募していたネロは、優勝すればきっと皆に認めてもらえるようになるとコンクールに全ての望みを賭けていたが、結果は落選だった。

傷心のネロは厳しい吹雪の中、村へ向かう道でパトラッシュが見つけた財布を持ち主の風車小屋に届けるが、それは風車小屋一家の全財産であった。ネロはパトラッシュを一家に託すと再び雪夜の闇の中に飛び出して行ってしまう。財布が見つからずに絶望して帰宅したバース・コジェは今まで行った数々のひどい仕打ちを悔やみ、翌日ネロの身元を引き受けに行くと決心[4]する。さらに翌日には、コンクールでネロの才能を認めた著名な画家が彼を引き取って養育しようとやって来た。

だが、何もかもが手遅れだった。全てを失ったネロは大聖堂へ向かい、パトラッシュもネロを追って風車小屋から大聖堂へ駆けつける。するとこの時、雲間から射した一筋の月光が祭壇画を照らし出し、ネロの念願は果たされるとともにネロは神に感謝の祈りを捧げた。かくてクリスマスを迎えた翌朝、アントワープ大聖堂(聖母大聖堂)に飾られた憧れのルーベンスの絵の前で、愛犬を固く抱きしめたままともに冷たくなっている少年が発見される。村人たちは悔いつつも、教会の特別な計らいの下に犬とともに少年を祖父の墓に葬ったのだった。

(フランダースの犬 - Wikipedia)

 

アニメではネロがルーベンスの絵を見た後にパトラッシュに話しかけます。

「パトラッシュ疲れたろう。僕も疲れたんだ。なんだかとても眠いんだ。パトラッシュ…」

有名ですね。テレビでこのシーンだけやたら見た気がします。

 

 

個人的に気になるのはネロが憧れていたルーベンスの絵はなんぞやというところです。フランダースの犬を一緒に読んでくれた友達とは「ルーベンスの絵はまだ見たくない(=まだ死にたくない)」が一時期合言葉になっていました。講評の締め切り前とかね。

 

 

アントワープ聖母大聖堂に飾られているルーベンスの絵は、『キリストの降架』『キリスト昇架』『キリストの復活』『マリア被昇天』。19世紀後半から20世紀前半はキリスト降架と昇架にだけ布がかかっており、拝観料がないとみることができなかったそうです。

画像はキリスト降架。
ネロが教会に行ったときだけ布がめくれて絵を見ることができます。

 

 

見に行きたいなあ。

フランダースの犬の物語が有名なのは日本で、物語の舞台になった町では知名度低いようです。教会前に日本人観光客用にフランダースの犬の石碑(トヨタ寄贈)があります。

 

 

今日はここまで。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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