ルーベンス②
今日も生きてます。
ルーベンスについて少し補足です。
ルーベンス(1577-1640)が活躍した時代は宗教改革があった時代で、ルーベンスの出身地ネーデルランドでは、北部7州がプロテスタントが勝利し1581年にオランダ共和国として独立します。
ルーベンスの故郷でもある南部のフランドルではカトリックが残ります。
教会の装飾が華美なのはカトリックの美術です。プロテスタントは成り立ちからしてもお金をかけた装飾は必要ないという理念が根底にあるようです。(宗教改革の火種になった免罪符は教会建設の資金調達のためでもあった)プロテスタントの教会や絵画は質素だと思います。
宗教改革後のカトリックの教会は信者の支持を得るためにより激しく感動的になっていきます。(美術史ではバロック美術。)そんな中で活躍したのがルーベンスです。
ルーベンスはヒロイックな男性像、官能的な女性像、ダイナミックな構図を得意として有名になったそうです。
そしてフランダースの犬のネロが見た「キリスト昇架」と「キリスト降架」の作品は何が斬新だったのかというと、今までキリスト磔刑図のテーマはよくありましたが、途中のシーンを描いたのはルーベンスが初めてだったそうです。
キリスト降架
キリスト昇架
マッチョでカッコイイキリストだ…こういう宗教絵画ってみんな同じように言えるのですが、それぞれ画家によって人物像が違っていてそれが画風でもあるんだなと最近ようやく違いがわかってきました。しかしルーベンスのふくよかな女性像は現代人の私としては美しくみれないなあ。
私はカラバッジョが好きですが、ルーベンスは23歳の時にイタリアでカラバッジョの絵から明暗法などを勉強しています。みんなつながってるんだなあ。ギャラリーの方に絵の勉強方法を聞いたところ、やっぱり本物を「見ること」が一番だと教わりました。カラバッジョに会いたいです。
今日はここまで。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
展示が秋田であります!
☆展示のお知らせ☆
「ほっと展」
絵だけではなく工芸作品やジュエリーなども展示されます。
クリスマスプレゼントにもおすすめです。
会場 秋田アトリオン三階
会期 12/22-12/24
時間 10:00-19:00
お近くの方ぜひお越しくださいね。