だまし絵の歴史
今日も生きてます。
ほぼ毎日ブログですが行間からなにかわかりますか?書いてる本人としては自覚無しです。
前々回あたりでだまし絵の用語について紹介しました。今日は簡単に歴史を見ていきたいと思います。お付き合いよろしくお願いいたします。
トロンプルイユ(観客をほんの瞬間にでも欺いて、作家の虚構の再現が本物だと信じさせる美術作品の事)としての美術作品はの形式は古代ギリシャに発生し、ローマ人によって広く利用されました。暗黒時代には忘れ去られ、ルネサンスに復活しバロック時代には再び盛んになりました。
アナモルフォーシス(あるイメージを大きく歪めるというプロセスを含み、元のイメージはある一つの視点から見るか鏡に映ったときに現れる作品。)の作品の形式で最初の作品はレオナルドダヴィンチの目のデッサンです。16世紀ー17世紀にかけてアナモルフォーシスは非常に人気が出ました。アナモルフォーシスの作品で有名なものはヘンリー八世の宮廷画家ハンスホルベンが描いた作品「大使たち」です。
画面の中には明らかに不自然なものがありますね。これを斜めから見るとこれが現れます。
この作品はジャンドダントビルのお城の階段にかかっていました。階段を上っていくとちょうど頭蓋骨が見えてくる使用になっていました。
もう一つの意味をイメージの中に隠す手法はダブルイメージでも使われました。16世紀はイタリアの画家ジュゼッペアルチンボルドが後世の画家にたくさんのインスピレーションを与えました。
ジュゼッペアルチンボルドの影響があると言われるダブルイメージの作品。
マティアスメリアン「擬人的キャンバス」
作家不詳「変容する風景」
ダブルイメージの作品は18-20世期にかけて非常に人気でたくさんのものがつくられ、模倣品が広告として出回りました。
ダブルイメージで有名なもの
「道化の愛」
チャールズEギルバード「すべては虚飾」
だまし絵で有名な作品
作者不詳「若い女/老婆」
心理学者のエドウィンボーリングがこのイメージを借用し「ボーリングの図形」として知られました。
ゲシュタルト心理学者エドガールビンは19世紀のパズルカードのイメージを借用して「隠れた顔と杯」をつくりました。
アメリカのパズルカード
エドガールビン「隠れた顔と杯」
よく心理学の教科書で使われるようになります。
今日はここまで。
最後まで読んで頂きありがとうございました