チェリー・ライプ
今日も生きてます。
金足農業すごい。
決勝進出ですね。
103年ぶり。
高校野球全く興味なかったのですが、自
分のふるさと秋田の学校がこんなに頑張っているところを見ると本当に嬉しい。
決勝のために野球のルールを覚えようかなと思うぐらい嬉しい。
明日決勝か。すごいな。
オリンピックなどの世界対戦で日本代表を応援しようと心から沸き上がった事はありませんが、秋田は応援したいと思ったので意外に私ふるさと愛あるかもなと感じました。
秋田県民みんなあすの試合に心持ってかれていると思います。
さて、昨日から池上英洋さん川口清香さん著「美少年美術史」を読んできました。
同じような本で池上英洋さんと荒井咲紀さんが書かれている本で美少女美術史も持っています。
美少年でずっと読んでいくよりも、交互に美少女美術史をやっていった方が楽しいかなと思い、今日は美少女美術史を読んでいきたいと思います。
はじめにの中でこの絵が取り上げられていました。
チェリー・ライプ
ラファエロ前派として19世紀世紀頃イギリスでに活躍したミレイの作品です。
誰がこの絵を注文したかというと、イギリスの新聞紙「グラフィック」です。
その頃のイギリスではクリスマス記念号に子供の絵を附録としてつけることがなかば習慣でした。
ミレイの描いた油絵をもとに刷られた版画が下です。
当時の附録のレベル高いですね。
14色刷りのリトグラフです。
この附録のあるクリスマス号は50万部刷られましたが、それでも品切状態になるほど売れ、値段も跳ね上がりました。
なぜここまで人気になったのかをみていきます。
この絵の女の子のモデルはグラフィックの編集主幹ウィリアム・ラストン・トマスの姪っこの娘エディーです。
彼女の服装は仮装舞踏大会であるものを真似っこしたものです。
それはこの絵↓
18世紀にジョシュア・レイノズという画家が描いた作品で「ペネロープ・ブースビー」です。
レイノズは18世紀イギリスを代表する画家でしたが、ミレイがチェリー・ライプを描いた時代にレイノズの人気が再燃していました。
イギリスが覇権を確立した時代の代表画家が描いたイギリス貴族の善き子女のイメージがこの作品にはあったそうです。
文中には前世紀のキッズ・ファッションであった巨大なモブ・キャップ(頭に被ってるもの)は、一種の懐古主義で採用されているもので、ヴィクトリア女王治世のイギリスならではの帝国主義のプロパガンダ画像に他ならないと指摘されています。
チェリーは現代日本では童貞をさす言葉でもありますが、当時のイギリスでは処女を意味する隠語でした。
チェリー・ライプは直接的には街頭の果物売りの呼び名を意味しますが、ライプという言葉が性的に成熟を意味することを考えると、熟れたさくらんぼ、つまれるのを待っている処女という深読みもできます。当時の新聞紙の購読者層のほとんどは男性でした。
こうしたふたつの要素があり、グラフィックのチェリー・ライプは大ヒットしたのです。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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