リアル絵描き日記

画家明石恵のブログです。

二点透視図法です。

今日も生きてます。

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今日は画材やさんで油絵の為のニスと額入れのために使うテープを買ってました。あと静電気を防止するスプレー。


完成作品にニスを引くか引かないか論争はありますが、細かいことはおいておいてわたしはとりあえず引く派です。保護のためというよりは絵の表面の艶が一定になる方が今回の個展の作品はいいからです。テープも額入れ用の特別なものらしいです。額屋さんで教わりました。つくってもらった額に作品を入れるのは初めてなのでドキドキです。

額入れの結果どうなったかはぜひ会場で確認してくださいね。

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個展詳細はこちらでどうぞ

akashiaya.jimdo.com

 

今日は二点透視図法です。

昨日はガタガタの立方体になってしまいましたが、今日はきれいな立方体をかけるように頑張ります。

 

お付き合いよろしくお願いいたします。

①立方体の側面の辺をかきます。

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②目の高さの位置を設定します。
水平線です。

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③左右の面の消失する点を二つ決めます。

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④辺の両端と消失点abを直線で結びます。

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⑤最初に描いた線と平行に横辺を描きます。

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⑥. 設定した奥の辺の両端とABを直線で結びます。

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⑦奥の線の交わった二点を線で結びます。

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⑧余分な線を整理します。

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できあがりです。

 

街並みなどを描くときには(フランスの街並みとか)ぜひ活用して頂くと画面の中が整理されると思います。


線遠近法の表現は他に曲線遠近法と加速遠近法があります。曲線遠近法は実際は直線のものが曲線に見えるものです。なぜかというと眼球が湾曲しているため曲がって見えるようです。私たちが認識している現実は、真の姿とはかけ離れているのかもしれませんね。加速遠近法とはいろんな奥行表現を極端に使用したものです。舞台装置などで錯視に利用されます。

 

これまでは西洋の奥行表現を見てきましたが、明日は東洋編です。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

一点透視図法の描き方

こんにちは
今日も生きてます。

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額屋さんの看板。イラストが可愛らしいです。

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中に個展のDMを飾って頂いていました。ありがとうございます。

 


今日は額屋さんで完成した額を受け取ってきました。一週間で10個も完成させてしまう額屋さんに脱帽です。わたしもそんな仕事の早い女になりたいです。

ちなみに額屋さんは前も書きましたが恵比寿にあるジンプラというお店です。下の絵の額もこちらで作りました。

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大体どこの額屋さんも一週間ほどで作ってくれます。ありがたいです。

上の作品も8月の個展で展示します。詳細はこちらからどうぞ。

明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website




さて、今日は一点透視図法の書き方です。

昨日触れた奥行き表現を活用しているのがこの描き方です。二点透視図法は明日触れます。

お付き合いよろしくお願いいたします。

 

 

 

四角を一点透視図法で描きます。

 

①まずは四角を描きます。

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②目の高さを設定します。水平線と思ってください。四角と平行に描きましょう。

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➂四角に対して自分の視点を決めます。消失点です。どこでもいいです。

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④四角の頂点と消失点を直線で結びます。

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⑤四角の側面の面積を決めます。

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⑥余分な線を消します。

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ガタガタの立方体になってしまいましたが、こんな感じです。風景をかっちり描く以外で絵やデッサンで消失点まで描いて絵を描く事はなかなかないと思いますが、頭に入れておくとなんでも描きやすいです。

 

明日は二点透視図法を描きます。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

木蓮さんの教室訪問と肌理の勾配

こんにちは

今日もDHAで生きてます。

 

 

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作家仲間である木蓮さんの絵手紙教室におじゃましました。

 

画像はお姉さま方に見守られてはらはらしながら栗を描く明石の図です。

 


イレギュラーな私を皆さん優しく迎えてくださいました。ありがとうございます!

とっっっても楽しかったです!

 

いろんなところから談笑が聞こえてくる明るく楽しい教室でした。皆さんそれぞれ味のある絵を描かれていて、先生として紹介された私が一番勉強させて頂きました。私が秋田出身と話すと秋田音頭を皆さんご存知だったようで歌詞があちらこちらからでてきて驚きでした。あと秋田では絵手紙の全国大会があったようです。知らなかったことばっかりだあ~

 

こんな絵手紙頂いたら夏を乗り切れそうだなあと思いながら制作をみていました。いつも一人だとほかの人の制作はなかなか見れないのでそれも新鮮でした。

 

そしてそれとなく個展のお知らせもさせて頂きました。皆さん来てくれるかな?わくわく。

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詳細はこちらからどうぞ。

明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website

 


さて、昨日はダヴィンチの絵画論のなかに書いてある遠近法空気遠近法と色彩遠近法についてみていきました。今日は六個の奥行き表現について見ていきたいと思います。
お付き合いよろしくお願い致します。

(「絵画の教科書」p70-71渡邊晃一日本文教出版を参考にしています。)

 



➆大小
遠くにあるものほど小さく感じます。集合写真では一歩下がりましょう。細く見えるかもしれません。

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⑧線の幅
遠くに向かって線の幅が狭くなります。

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⑨消失点
同一平面上の複数の平行線が遠方に向けて収束し、ひとつの点になります。なんだかこういうと難しいですね。つまりすべては遠くの点から始まるということです。ここはフィーリングで!

 

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消失点については以前ブレネレスキが発見したと書きましたね。消失点は線遠近法になくてはならない存在です。明日改めてまた触れます!

 



⑩肌理の勾配(きめのこうばい)
遠ざかるにつれて表現が細密に見えるものです。

 

勾配(こうばい)は、水平面の傾きの度合いの事です。

肌理(きめ)はこの場合質感ですね。

 

 

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メロンの網は遠くの方が細かくなります。

 

 


⑪上下
目の高さにある地平線、水平線から離れるほど対象の形はせりあがります。

せりあがるっていうのは下から上へあがるということ

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⑫一消点透視図法
線遠近法によって表現されたもの

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明日この書き方を投稿する予定です。

線遠近法は⑧から⑫までの奥行き表現をつかったものです。街並みを描きたいとき等に一点透視図法を活用すると整った街並みがかけたりします。

高校の頃に製図の授業でとデッサンの授業でわたしは習いました。漫画や建築でよく使われるものかもしれません。

 

ヤフー知恵袋で中学二年の期末テストの範囲に一点透視図法があるので教えてくださいというものがありましたが、そんな中2でそんなテストあるんですか?驚きです。専門知識だと思っていましたが教養なんですね。

 

すこし驚いたところで今日はここまで。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

ダヴィンチの遠近法

こんにちは

 

今日もいきてます。

 

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こちらはトレーシングペーパーのロールです。

下絵ができたらこれに写しを描き、キャンバスに転写します。

昔はA4サイズのトレーシングペーパーを画面のサイズになるまで繋ぎあわせてました.。今考えるとものすごく時間かかってました。

今はサイズに合わせてくるくるとだしてきることができるので楽になりました。

もしこのブログを見ている方の中に小さなサイズのトレーシングペーパーを切り貼りして苦労してるかたがいましたら、是非ロールのトレーシングペーパーを試してみてください。

おすすすです。(たぶんいない)

さて、次の個展はスクエアの3号サイズが多くなりそうです。
一番大きなサイズはスクエアの10号です。

 

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詳細はこちらからどうぞ。

akashiaya.jimdo.com


是非お越しくださいませ。

 

 



今日も奥行き表現ににいて見ていきます。

お付き合いよろしくお願いいたします。

(「絵画の教科書」p70-71渡邊晃一日本文教出版を参考にしています。)

 


今日はたぶん美術史上一番有名な作家が提起した遠近法について触れていきます。

ちなむにその作家とは…レオナルド・ダ・ヴィンチです。モナリザや最後の晩餐など今に伝わる名画中の名画を描いた人です。フランスまで見に行ったよという人も多いのでは?わたしはありません。誰かつれていってください。

まずは奥行き表現から見ていきましょう。

 

④いろみの変化
色相、彩度によって感じる奥行きが変わります。

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⑤ぼけ濃淡の具合
遠くにある山などぼんやりして見えませんか?いろみの変化と同じですが、色相や彩度とぼやけ具合で感じる奥行きが変わります。

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⑥空気の影響

空気中の水蒸気や埃や塵など、背景にあるかかわりで生じます。

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ダヴィンチが残した手記やドローイングから『絵画論』という本が出されています。ちなみに改訂版(北宋社)はアマゾンで6321円でした。その中で空気遠近法が触れられています。「スフマート」って絵を描いている方聞いたことありませんか?このことです。

 

今日の三つの奥行き表現はこの空気遠近法で使われています。モナリザの背景の風景を見るとわかりますが、遠い山をかすんだ表現で描いたり、薄紫や青を混ぜて描いたりしています。これを空気遠近法や色彩遠近法といいます。

 

〇空気遠近法

見る対象が遠ざかるほどぼやける表現をする。細部の省略や線の強弱で遠近を感じさせます。

 

〇色彩遠近法

遠くになるにつれて色調は明るくなり、青み帯びます。

 

 

私は風景の作品をあまり書かないのでこれらを実感する機会は少ないですが、デッサンを描くときなんかは細部の省略や強調をよく利用していました。色も赤よりも青の方が遠くに感じるのは実感としてありますね。青などよりも近くに感じる黄色や金色の車は事故に遭いにくいそうです。日常生活の中でも遠近法は利用できますね。

 

モナリザの本物をみてこれが噂の遠近法かと確認したいです。

 

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

蛹の夢と奥行表現

こんにちは

 

今日もすいすい生きてます。

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 電車などで移動中は手帳にアイディアスケッチをしています。

どこでもぐるぐる描いてます。(…追われてるだけかもしれません。)

 

初めての個展で蛹の夢という題名の50号の作品を描きました。

多摩動物園で飴色の蛹をみてインスピレーションを受けたものです。蝶になる前の蛹と夢見る少女像を重ねて表現したいと思い、女の子の金色のドレスは蛹のイメージです。

 

 

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今回の個展にも蛹の絵を描こうかと思いぐるぐるアイディアを出しています。

段階的には蝶の絵を描いた方がわかりやすいのですが、個人的にはまだ蛹テーマの方がしっくりきます。

 

そんなぐるぐるしている作品が8月に展示されます。

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詳細はこちらからどうぞ。

akashiaya.jimdo.com

 

ものつくりの人はみんなそうかもしれませんが、時間と思いをかけて制作しているので、見に来て頂けたら嬉しいです。私は毎日在廊予定です。

 

 

さて、今日も絵画の教科書から勉強したいと思います。

(「絵画の教科書」p70-71渡邊晃一日本文教出版を参考にしています。)

お付き合いよろしくお願いいたします。

 

昨日は遠近法になぜ奥行を感じるのかというのは目の構造や動きと関係があるということで4つの動きについて書きました。

 

今日は奥行表現についてです。

12の奥行表現が本の中で紹介されています。遠近法の表現はこれを組み合わせたものだそうです。今日は3個みていきましょう。

 

 

それぞれ昨日の目の構造がこうだかこの表現で奥行を感じるんだなあと思って頂けると嬉しいです。

 

①線の屈曲

線の方向に対象のかたちを感じます。

屈曲が鋭利なほど強い奥行きを感じます。

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②重なり

面が断ち切られていない物体は前で背後ほど形が隠れます。

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➂陰影

明暗による奥行きは暗いところほど遠くに感じます。

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それぞれ絵描いていると意識せず描いていますね。

こういったものを技法にしていったものが遠近法です。

 

 

明日に続きます。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

アーティスト三大欲求と目のうごき

こんにちは

 

今日も生きてる?明石です。

 

最近はDM発送の事務作業や友人の展示に行ったりで制作に集中できない日が続いていてアーティスト三大欲求の一つ、描きたい欲が満たされずうずうずしています。

残り二つはこれから考えます。

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画像は鈴木さんです。

昨日ギャラリー山手で会いました。

 

そんなうずうずする想いで描いている新作が8月の個展で展示するのでぜひきてくださいね。私は毎日在廊しております。

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展示内容についての詳しい内容は明石恵のWEBSITEから確認してください。

明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website

 

 

前々回、遠近法はルネサンスの時代には今のように一つの絵画表現の技法ではなく、神の創造の力と似ているものとして遠近法を使う画家の地位を高貴なものにしたということをかきました。

(今日の内容は「絵画の教科書」p70-71渡邊晃一日本文教出版を参考にしています。)

 

 

遠近法について入る前に、遠近法でなぜ奥行を感じるのかというと、私たちの目の構造に理由があります。遠近法はいろいろな目の構造を利用して再現した表現です。

 

今日もお付き合いよろしくお願いいたします。

 

そんな構造を4つ紹介します。遠近法を使用するうえで、目がこういう動きをするから遠近法でこういう表現をすると奥行を感じられるんだと理解しながら描くことができるといいですよね。

 

 

 

 

①眼球調節

目は焦点の合うところ以外、ぼやけて見えます

 

輻輳(ふくそう)

左右の目が焦点を合わせるときの動きです。

近くを見るときは眼球は内転し、遠くを見るときには平行になります。

 

➂両眼視座

左右の目で見た網膜像のちがいのことです。

2つの目はついている場所が違うので、同じものを見ていてもちょっとずつ違う角度の像を映し出します。

 

Wikipediaから画像を借りました。↓

 

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画像の輻輳角が鋭角であればあるほど、私たちはものを遠くに感じます。

 

眼球を付けたときに片目だけだと距離感つかめないことがありますが、2つ目があり、両眼視座があることで遠近感を獲得しているんですね。

 

④運動視座

観察者と対象物の距離によって異なった動きが生じます。

電車乗っているときに近くの家やホームはすごい勢いで通り過ぎていくのに、遠くの山はゆっくり動いているように感じませんか?

絵画にも使われるかもしれませんが、アニメの方がよくつかわれる表現化かもしれません。

 

 

 

目の構造について触れたところで今日はここまで。

明日からは遠近法に入ります。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

 

レモンドーナツの幽霊

こんにちは

 

今日も生きてる明石です。

 

今日は横浜のギャラリー山手で作家仲間の原田愛さんの展示を覗いてきました。

といっても今日が最終日でした。

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原田愛さんの展示風景

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平郡さんの展示風景

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大学の先輩でもある山中あいさんの展示風景

 

それぞれ展示会場の場所でもある横浜の風景を描いた作品を出品されていました。

個人的には平郡さんの坂道の作品が素敵でした。

 

 

 

横浜は日曜でたくさんの人で賑わっていましたが、ギャラリーのある通りは比較的静かでゆったり鑑賞できました。ギャラリーの近くにはおしゃれな雑貨屋さんやカフェの激戦区となっていました。ここで三年以上飲食店続けるの大変そうだあと思いながら歩いていましたら、原田さんに129年続いているパン屋さんが近くにあると教えてもらいました。

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1888年から続いてるってすごいですね。

帰りにお芋のパンを買いました。

 

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袋がミュシャもどき風のイラストです。

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本当においしかったです。

生地がの生きが良くてお芋の餡のあまさが芋らしい味で満足でした。

ただ原田さんが言っていたレモンドーナツ売り切れてた…今死んだらレモンドーナツのせいで成仏できません。

 

オギノパンより個人的には好きです。オギノパンごめん。

 

 

実はこのギャラリー山手横浜の坂道と風景展はパート1で、27日~8月の2日までパート2があるようです。お休みの日にぜひ行ってみてください。

そして私の代わりにレモンドーナツを食べてください。

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