ラグジュアリー納経&平安美術ー優美さと装飾の極みー
今日も生きてます。
そういえばクリスマスですね。
いろいろと疎いのでイベント系の日は忘れがちです。
(記念日忘れてキレられた過去あり)
狙ったわけではないのですがちょうど撮影用背景紙や照明がアマゾンサンタから届くので楽しみです。わーい
皆様も素敵なクリスマスをお過ごしください~。
今日は平安時代の日本美術について取り上げます。
〇平安の時代背景
・唐の情勢が不安だったため遣唐使の廃止
・お金ないため軍廃止
・無法地帯が広がり農民が武装し始める→武士発生
〇平安時代の美術
遣唐使が廃止されたため唐の影響をうけなくなります。
これにより日本独特の情景や表現がある「やまと絵」が誕生します。
〇母性溢れるお釈迦様
↑は「釈迦金棺出現図」
お顔の表情をみてみると、とても優しそうです。
「法隆寺金堂壁画」と比べてみるとよくわかります。↓
個人的には母性的なもの感じるのですが、私だけでしょうか?
描かれている場面…
お釈迦様が亡くなったとき、一目でも会いたいとその知らせを受けたお釈迦様のお母さまが駆け付けます。
お釈迦様が亡くなった姿をみて嘆くおかん(魔耶夫人)、
そしたらなんと亡くなったはずのお釈迦様が目を覚まします。
そして母子は感動の再会をするのです。
魔耶夫人↑
〇女子力が高い普賢地蔵
↑は「普賢菩薩像」です。
実は仏教の中で女性を救うとはっきり示しているのは「法華経」だけです。
法華経を信じる人のところへは、普賢菩薩が六つの牙を持つ白い象に乗って迎えに来てくれるそうです。
なので普賢菩薩は平安女子から大人気でした。
その関係からか、普賢菩薩は女性的に表現されることが多いです。
花が散っていたり、服の装飾が細かく描写されていたり、かわいい要素の多い普賢菩薩像です。
また、乗っている像は真横をですが、上の普賢菩薩の体はこちらに真正面を向いています。少々不自然ですが、この方が安定感のある構図です。
「マンガでわかる日本絵画」」矢島新著の中では、リアルに描くといういことよりも、美しさを重視するのが日本らしさであると矢島先生が教えてくれています。
〇ラグジュアリー平家納経
↑は「平家納経 序」です。
平安時代、貴族の間では装飾経をつくって寺社に奉納することが流行りでした。
極楽浄土に行きたいという思いがこのブームにつながったようです。
平家一門が法華経をひとり一巻ずつ写経し、とにかく何から何まで豪華にした装飾経です。
ちなみに写経とは少し違うかもしれませんが、キリスト教で装飾性の高い時祷書(キリスト教徒が用いる祈祷文、賛歌、暦などからなる聖務を記した日課書のこと)があります。
ベリー公のいとも豪華なる時祷書↑
信心深い権力者(¥)は優れた芸術品を残してくれますね。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。