虎と眠る僧?ー四睡図ー
今日も生きてます。
万引き家族を見ました。
(アマゾンプライム!)
序盤で家族の幸せな日常が描かれ、物語が進むにつれて誰一人血縁関係が無かったことがわかっていきます。
娯楽の映画ではなく、問題意識を浮き上がらせる映像作品という感じで面白かったです。
個人的には物語のキーポイントになる柴田祥太がかわいいなあと思ってみていました。
イケメンになる顔の造形は子供の頃から違うなあ。
ちなみに同じ是枝監督の「誰も知らない」もみたことがあります。
子供たちだけの生活が映像の大部分を占めますが、物語後半にだんだん貧しくなり苦しくなっていく様子が直視できませんでした。
こ、こころが痛い。
映画の中の夏の描写を見るのが好きだ。
ということで今日も「マンガでわかる日本絵画のテーマ」(誠光堂新光社 監修矢島 新)を読んでます。
昨日は、寒山拾得図についてでした。
自由奔放な僧ー寒山拾得(かんざんじっとく)ー - リアル絵描き日記
今日は昨日の続き。
寒山(かんざん)と拾得(じっとく)、そして師匠の豊干(ぶかん)を描く画題が他にもあります。
↑は長沢芦雪の「四睡図」です。
何やら虎も老人も二人の人間もぐっすり眠っている様子です。
老人が豊干
二人の人間は寒山と拾得
伝説では、豊干は寺で虎を自在に扱い、民衆を驚かせていました。
そして周りがわからない寒山と拾得の奇妙なやり取りも豊干にだけはわかっていたそうです。
伝・石恪筆『二祖調心図』(重要文化財・東京国立博物館所蔵)のうち一幅。
虎と豊干、寒山と拾得が眠る様子を描いたものを「四睡図」(しすいず)といいます。
その後四睡図はパロディされるようになります。
↑は奥村政信の浮世絵、「風流四睡図」
虎は猫
豊干は花魁
寒山と拾得は二人の禿
として描かれています。
川又常正「四睡図」
パロディがしやすい画題ですね。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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