バレリーナの現実
今日も生きてます。
四角い餅を今年に入ってから初めて食べました。
餅は焼くのが好きです。
きな粉買ってこようかな…。
制作風景↓
しっちゃかめっちゃか同時進行中です。
今日も頑張るぞー
さて、筑摩書房から出版されている「美少女美術史」池上英洋さん荒井咲紀さん著を読んでます。
昨日はルノワールを取りあげました。
ルノワールは明るい色彩であたたかな家庭風景を描いていましたね。
上の作品はドガの「エトワール」。
ドガは劇場に通いつめ、踊り子の一瞬の動きをとらえました。ドガが描いダンサーの作品は数百点にも及びます。
他の印象派と違いドガは国立美術学校で学び、古典主義の基礎を会得しています。自らを線による色彩画家と称し、素描に基づいた人体把握と緻密な画面構成を重視していました。
モネなどが行っていた筆触分割技法をドガは使用することはありませんでした。
ちなみに筆触分割というのは、絵の具は混ぜると彩度が落ちていってしまうため、それを防ぐため違う絵の具同士を近くにおき、鑑賞者の頭の中で綺麗な目的の色を作り出すものです。
ドガの描いたロマンティックな踊り子の作品はアメリカで文化の象徴として変われました。
しかしドガはきらびやかな部分だけを絵に切り取ったわけではありません。
「エトワール」の画面左奥にはスーツ姿の男性が描かれています。これはパトロン之姿。
演目そっちのけでバレリーナを囲うためだけに劇場にかようお客さんもいたようです。
「待ち時間」1789-82
「待ち時間」に描かれているのはオーディションを受けにきた母親と娘です。母親の質素な服装から富裕層ではないことがわかります。
バレリーナになったのは貧しい下階級の少女たちでした。
「ダンス教室」
上の作品は練習風景を描いた作品。ドガは本当に奥の奥までバレリーナを見つめていたんですね。
画面中央では過去名ダンサーとして名を馳せたジュール・ペローが指示を出しています。
しかし踊り子たちは友達とおしゃべりしたり上を向いたりしています。ダンサーたち一人一人の動きまでドガが観察していたことが良くわかる作品です。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。