華やかな絵にみえる?これは「パリの暗部」です。フランス絵画界スキャンダル王「マネ」の名作を鑑賞しよう!①
今日も生きてます。
昼寝って幸せですよね。
生きてて良かったって感じるの昼寝の後なんですよね。
映画を見ていて気が付いたら寝ているのでオチは夢の中で見てます。
今度エクソシストを見ながら昼寝してみようか。
憑りつかれちゃうかなぁ。
さて、今日はマネの「フォリー・ベルジェールのバー」という作品を見ていこうかなと思います。
描いた人マネについて
エドゥアール・マネ( 1832年 - 1883年)は、19世紀のフランスの画家。近代化するパリの情景や人物を、伝統的な絵画の約束事にとらわれずに描き出し、絵画の革新の担い手となった。
マネって一般的に有名なんでしょうかね?
西洋美術史の中では近代絵画の父と呼ばれるほどの巨匠です。
印象派に影響を与えたとも言われます。
でもモネやルノワールと同じようにマネの絵画を見てもわからないですよね。
感覚的にきれいなだけの作品ではないです。
表現方法もそれまでの伝統と比べたら新しいかもしれませんが、マネの作品は描いた内容の方が革新的でした。
なので今回は絵画に描かれた内容を見ていきたいと思います。
フォリー・ベルジェールのバー
これはマネが1882年に発表した作品です。
この作品をご覧になってどのような感想をもたれますか?
私は「パリってやっぱおしゃれだったんだなあ~」と思いました。
表面的には華やかさが前面に描かれている作品なので私のように考える方もいると思うのですが、マネが表現したかったことはそういうことではないようです。
当時の「パリの暗部」
当時華やかなパリの劇場は社交場である同時に売春婦がたむろした場所でもありました。絵画の真ん中に描かれている女性バーテンダーのような人も身体を売ることがあったようです。
マネは発展していく都市の中に住んでいて、人間さえも商品になっていることを感じていました。
技術が発展して様々な「商品」が生み出され、その「商品」を購入するために自らを「商品」として売っている女性がパリにはたくさんいました。
絵画には虚ろな表情のバーテンダーが客と会話しています。
その姿はバーの商品である酒と同じように並んで描かれています。
まるで彼女も商品であるみたい。
これを知ると最初ただ華やかに見えていた劇場も、その華やかさの裏にはたくさんの闇があったことがわかりますね。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。