貞操の絵
今日も生きてます。
今日から中目黒のギャラリーで展示があります!
「Art Of Giving vol.3」
会場
MDP GALLERY
期間: 2018年12月14日(金)〜12月25日(火)
※日・月・祝祭日休廊※23日(日・祝)、24日(月・休)は開廊いたします。
時間:11:00〜19:00
※最終日は18:00まで 住所:東京都目黒区青葉台1-14-18 1F
会場WEBSITE
クリスマスギフトというテーマで、40名以上の作家が参加します。しかも会場の作品はすべて税込み一万円です。
私は扇子2本と小品三点出品します。
そして今日は18時からオープニングパーティーがあります。
私は15時頃から会場か下のカフェに居ます。
是非お越しくださいませ!
さて、筑摩書房から出版されている「美少女美術史」池上英洋さん荒井咲紀さん著を読んでます。
レオナルド・ダ・ヴィンチのモナ・リザやボッティチェルリのヴィーナスなど、ルネサンスの巨匠の作品の中の女性像は優雅で美しいです。
ルネサンスの理想の女性像というのはどのようなものだったのでしょうか。
ルネサンスの人文主義者フェデリコ・ルイージは理想の女性像について書いた「女性の美と徳について」という著書を残しています。
その中には女性の貞操に関する話が出てきます。
ーざっくりあらすじー
その①
陥落した都市に住んでいたオノリアという美女が兵士に拉致されていく途中、彼女の夫の墓に通りかかる。オノリアは立ち止まり、嘆きと共に墓を抱きしめ、夫の名前を叫びそこから離れなくなったので兵士に剣で刺され殺害された。
その②
自らの貞操の危機を感じた女性が塔に登って身を投げた。
その③
美しい姉妹が、男たちから誘惑されることを避けるために乳房の間に腐った雛をいれて男たちの関心を失わせた。
などなど。
死んでも貞操を守るのだ!というメッセージを受け取れます。
昔は攻めいられたりして他国の兵士に悪いことをされることが多かったからでしょうか。ルネサンスの時代は傭兵かな。
時と場所違いますが、通州事件の虐殺の話を聞くとほとんど女性は強姦されてから殺害されていたようです。
もし自分が最悪の状況下におかれたら自ら死ぬことを選ぶな。死と隣り合わせの貞操は女性の責任じゃないかなーと思います。
というかそんな残虐な状況で興奮できる人間の気がしれないわ。
ルネサンスの時代女性は読み書きできなかったので、読者はほとんど男性です。女性がそれを読んで心得るというよりは、男性の願望がかたちになってるような書物でした。
とりあえずルネサンスの女性の貞操というのは今の時代よりも重要視されていました。
なので女性の貞操に関する絵も描かれていました。
上の作品はハンス・メムリンク「真実の愛の寓意」です。
女性はカーネーションを持っています。結婚婚約の象徴なので、この女性が新婚であることを示しています。
そして馬が描かれてますね。
二匹の馬がいますが、白い方は目の前の水を飲んでます。 黒い方は水には目も触れず女性の方をみています。
白い方は肉体的な愛、黒い方は精神的な愛と解釈できます。
白馬の上には猿が乗ってます。
何だか小人のようですが、動物的な愛を象徴しています。
私申年なんですが、猿はあんまいい象徴じゃないしピエロ役なので好きになれない…
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。