ミケランジェロ
今日も生きてます。
歯茎に根っこが生えてるそうです。
さて、筑摩書房から出版されている「美少年美術史」池上英洋さん川口清香さんを読んでいます。
レオナルド・ダ・ヴィンチが少年を愛していたことは昨日書きました。
ダヴィデ像で有名なルネサンスの彫刻家の巨匠ミケランジェロも美しい少年を愛していました。
↑はダニエレ・ダ・ヴォルテッラが描いたミケランジェロの肖像画。
職人の親父って感じですね。
ちなみにミケランジェロの代表作はこちら↓
壁画も有名です。
システィーナ礼拝堂天井画
マッチョの人が好みだったのかなあ。
分かりやすいですね。
ミケランジェロ・ブオナローティ(1475-1564)は1532年、57歳のときにトンマーゾ・デ・カヴァリエーリという青年に出会います。
詩も書いたミケランジェロは彼のことを文字で残しています。
「あなたの美しい顔を見れば、おお神よ、私はふさわしい言葉を探すのに苦労する。
(中略)
たとえおろかな、いやしい連中の好奇の目があざけろうが、気にすることはない。
私はこの愛の情熱に感謝している。」
なんかすごい。
こんな詩を贈られたらどうですか?
恥ずかしくなってしまいますね。
トンマーゾ・デ・カヴァリエーリは異性愛者であったので、ミケランジェロの想いに応えることは無かったようですが、敬意と誠意をもって接していたそうです。
↑はミケランジェロがカヴァリエーリに贈った絵です。
なんか君のことをさらってしまいたいような気持ちがあらわれているような…
この絵を見てそう思ってしまうのは私だけでしょうか?
残念ながらカヴァリエーリの肖像は残ってません。見たかった…!!!!
↑はミケランジェロのスケッチ。
カヴァリエーリはミケランジェロの理想の頭部に近かったのでしょうか。
ミケランジェロがカヴァリエーリに贈った詩は遺族によって詩集として出版されましたが、カヴァリエーリの名前はすべて女性名に変更されていたそうです。
遺族は巨匠の名前に傷がつかないように気を使うんですね。
ミケランジェロの作品は↓のように逞しい肉体が多いですが
勝利
女性の像を作るときも男性をもデルにしてつくっていたそうです。後から乳房をつけていたそうです。
女性が嫌いだったのかな?
上の作品は「瀕死の奴隷」です。
石膏像で上半身だけよく見たことがあるのですが、このなまめかしい表情!ポーズ!そしてこのたたずまいで瀕死の奴隷という題名!どうゆうことだ?と高校の頃から思ってました。
これは墓廟のためにつくられたものです。
(結果的には予定の場所に置かれませんでした。)
死によって肉体から魂が解放される恍惚の瞬間が表現されています。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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