エンデュミオン
今日も生きてます。
夏だ暑いと思っていたら
いきなりすごく寒くないですか?
夏より冬の方が苦手です。
冬の方が楽しいイベントは多い気もしますが、
寒さには勝てません。
さて、今日は筑摩書房から出版されている、「美少年美術史」池上英洋さん川口清香さん著を読んでます。
以前ディアーナについてブログで取り上げました。
セバスティアーノ・リッチ『セレネとエンデュミオン』(1713年)。
今日はディアーナが心を奪われたエンデュミオンについてです。
エンデュミオンはギリシア神話に登場する男性です。
エンデュミオンの血筋については色々な説があるそうです。割愛します。
アンヌ=ルイ・ジロデ=トリオゾン『エンデュミオンの眠り』(1791年)。
ディアーナとエンデュミオンの関係のあらすじ↓
ある日エンデュミオンは山の頂で寝ていました。(なぜそんな酸素の薄そうな所で寝ていたかは不明)
その眠る姿を見たデュミオーンをディアーナは恋に落ちた。
しかし、自分とは違い老いていくエンデュミオーンに耐えきれなくなったディアーナは、ゼウスに彼を不老不死にするように頼みます。
ゼウスはその願いを聞き入れ、彼を永遠の眠りにつかせます。
以降、毎夜ディアーナは地上に降り、眠るエンデュミオンのそばに寄り添いました。
ジョージ・フレデリック・ワッツ『ディアナとエンデュミオン』(1891年)。
この事を主題にした作品はエンデュミオンの美しさに焦点が当てられているのでディアーナの顔は影になっていたり、ディアーナ自体画面のすみに追いやられている作品もあります。
ピエール・フランチェスコ・モーラ「ディアナとエンデュミオン」(1660年頃)
ヨハン・カール・ロス『セレネとエンデュミオン』(1660-1680年)
ベネデット・ジェンナーリ『ディアナとエンデュミオン』(1672年-1674年)
フランチェスコ・ソリメーナ『ディアナとエンデュミオン』(1705年-1710年の間)
ジャン・オノレ・フラゴナール『ディアナとエンデュミオン』(1753年-1756年)
男神と少年の関係は年長者があらゆる手解きをする関係「パイデラスティア」になぞらえたエピソードが多いですが、女神と少年となるとその関係はありません。
ディアーナはエンデュミオンの眠る姿に恋をし、人間性には興味がないようです。
女神と少年の関係の神話になると少年が眠っているという姿が多くあります。
ジェローム=マルタン・ラングロワ『ディアナとエンデュミオン』(1822年頃)
↑ディアーナは狩りを司る神様のため、背中に矢筒を持っています。
↓のエンデュミオン彫刻の作品はディアーナは省略されています。美しいですね。
アントニオ・コッラディーニ「エンデュミオン」
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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来月展示があります!
フェルメールトリビュート展
会期2018年10月19日ー11月4日
会場 MDP GALLERY
〒153-0042
東京都目黒区青葉台1丁目14番18号1階
日・月・祝祭日休廊 11:00 – 19:00
会場URL
中目黒のアートギャラリー MDP GALLERY
レセプションパーティー(予定)19日
女流作家展
会期2018年10月18日ー10月30日
会場 ギャラリー杉
秋田市大町1-3-27
水曜日定休 10:30-18:30
会場URL
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