キューピッドの懲罰
今日も生きてます。
寒いです。
本格的な冬が来る前に気持ちがやられます。
夏気分を味わいたいと思い、夏の映画を見ました。三谷幸喜監督の「short cut」です。
舞台は真夏の田舎の森の中で、夫婦が近道をしようと獣道をどんどん進んでいく話です。
一回もカットせず(ワンカットという手法らしい)、112分ずっとカメラを回して役者さんもずっと演技してます。すごいなー
その情報を知ってから見るとこれはアドリブかな~というようなところもあったり、うまいな~と思う場面もあったりして面白いです。
何より季節がいい。真夏。暑そう。
途中道に迷って絶望している場面もあるし、夏の八甲田山ですわ。
やはり夏の方が気分あがります。
さて、中目黒と秋田で展示してます。
フェルメールトリビュート展
会期2018年10月19日ー11月4日
会場 MDP GALLERY
153-0042
東京都目黒区青葉台1丁目14番18号1階
日・月・祝祭日休廊
11:00 – 19:00 ギャラリーWebsite↓
⚫秋田
女流作家展
会期2018年10月18日ー10月30日会場
ギャラリー杉
秋田市大町1-3-27
水曜日定休 10:30-18:30
会場URLhttp://www.gallerysan.com
秋田の女流作家展は10月27日にギャラリー杉に顔を出す予定です。秋田には27.28といるので、明石の作品の話を聞きたいという方はぜひ連絡ください。
さて筑摩書房から出版されている「美少年美術史」池上英洋さん川口清香さん著を読んでいます。
キューピッドの話があり、何回かブログでも取り上げてます。
↑↑の作品をみてると、現代人の私としたら虐待の絵かな…社会的なメッセージかな…とか思ってしまいます。
皆さんどうですか?
この作品はバルトロメオ・マンフレディという人の作品でクピドの懲罰という題名です。
目隠ししたキューピッド(クピド)の矢はどこへ飛んでいくかわかりません。それにより、恋は盲目というようなことを表現してます。
そしてそのキューピッドが罰を受けるということは、肉体的な愛を否定する→官能的な愛よりも、精神的な愛が大事→神への信仰が大事ということが表現されています。
す、すごく遠回しだ…。
西洋の作品は全て神に繋がっているのか…。
ルネサンスの詩人にペトラルカという人がいます。
許嫁がいたが他の女性に心を奪われ、その後聖職につき神に仕える身分になっても女性への愛の心に悩んだ人です。自分の心情と向き合った作品が多いそうな。
そういう人物だったからか「凱旋」という作品の中では愛と貞節を戦わせます。
この詩が人気になるとその場面が絵にされました。
詩の中の愛は盲目のキューピッドで表現されるとこもありました。これは肉体的な愛を表しています。
↑はゲオラルド・ディ・ジョヴァンニ・フォーラが描いた愛と貞節の戦いです。
キューピッドが放つ矢(愛)が、貞節の盾によって跳ね返されています。
この事は肉体的な愛が精神的な愛が勝ることを示しています。
ペトラルカの詩の中でも最終的にはキリストへの信仰を意味する永遠が最終的には勝利します。
今日はここまで。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました
明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website