リアル絵描き日記

画家明石恵のブログです。

幼妻

今日も生きてます。

 

家の近くにうまい焼肉屋さんとカレー屋さんがあります。

 

それだけで幸せです。

 

 

 

さて、筑摩書房から出版されている「美少女美術史」池上英洋さん荒井咲紀さん著を読んでます。

 

日本の今の法律では女性は16歳から、男性は18歳から結婚できます。

 

2022年から法律が変わり、成人年齢が男女ともに18歳になると男女ともに18歳から結婚できるようになるそうです。

 

ちなみに8世紀頃は女性は13歳からであったとか。

 

 

実際今の日本の女性の結婚の平均年齢は29歳頃

だそうです。

 

今の感覚からすると、ルネサンス期のイタリアの結婚は驚くものでした。

 

 


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上の作品はトビアス・シュティマーの下絵による版画連作 「人生の十段階」から「10歳と20歳の女性」という作品です。

 

この版画連作は男女ともに5枚で合計10枚からなり、それぞれ男女別に人生の段階が取り上げられています。

 

 

上の絵には画面中央に0-10歳までの女性と、向かって左側の女性は11-20歳までの女性が描かれています。

 

左側の女性は結婚の衣装を着ていますが、その衣装を着るには幼い印象があります。

 

 

イタリア中東部ルネサンス都市ウルビーノの君主グイドバルド二世・デッラ・ローヴェレは30歳のときに政略結婚をしますが、相手は10歳の少女であったといいます。

 

一人でも多くの子をなすのが当時の夫婦の使命であったことと、富裕層は家事労働を覚える必用がなかったことが理由にあげられます。

 

 

少女のうちから妻となり、出産したら意気地などは乳母にまかせ、妻にはすぐに断乳させ、次の月経をはやめました。

 

 

これは政略結婚の多い富裕層の話で、農村地域ではまた様子が違いました。

 


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上の作品はティツアーノによる「神殿奉献」。

 

神に仕える日々を送るマリアを描いたこのテーマは箱入り娘の規範とみなされました。

 

 

ルネサンス時代アルベルティが書いた「家族論」の中では妻にするには素直で内気で純粋な少女ののうちがいいとプッシュされています。

 

 

恋愛結婚なんて夢のまた夢という時代だったんですね。

 

 

 

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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来月展示があります。

「Art Of Giving vol.3」

 

会場: MDP GALLERY

 

期間: 2018年12月14日(金)〜12月25日(火)

※日・月・祝祭日休廊

※23日(日・祝)、24日(月・休)は開廊いたします。

 時間:11:00〜19:00 

※最終日は18:00まで

 

住所:東京都目黒区青葉台1-14-18 1F

会場WEBSITE

http://mdpgallery.com

 

 

お近くの方は是非!