ブルーボーイ
今日も生きてます。
筑摩書房から出版されている「美少年美術史」池上英洋さん川口清香さん著を読んでます。
美少年肖像画について続いてます。
本中で近代以前の西洋絵画の中に出てくる少年の作品は4つに分類されると書かれています。
①宗教画や、神話画に登場するキャラクターを描いたもの。
②注文主が自分の家族を描かせた肖像画。
③画家が商売を度外視して自分の家族を描いたもの。
④何かしら意味を持つ寓意画。
今日は②と③のタイプの肖像画をみていきます。
昨日はレッドボーイとブルーボーイがいるということも書きました。
トマス・ローレンスが描いた「赤い衣の少年」と、トマス・ゲインズバラが描いた「青い服の少年」です。
レッドとブルーがいて、ピンクはいるのかとかイエローはいるのかとか気になります。
むしろ私が描いてしまおうか。
ゴレンジャー的な。
赤い衣の少年は富裕商人や貴族など上層のひとびとの肖像がですが、ブルーボーイは画家の友人をモデルに描いた私的なものです。
上の作品はレッド・ボーイと同じ作家トマス・ローレンスが描いた「イートン校のアーサー・アサリーの肖像」です。
描かれている人物は後に英国議会の議員になりました。
ローレンスも画家として駆け出しの頃に描いた作品で、貴族の肖像というよりも画家が友人を描いたと言うタイプ近いです。
この作品はジョージ・ロムニーが描いた「ヘンリエッタ夫人とその子ジョン」です。
女神と天使ですね…美しい家族…
モデルは産業資産家ジョン・モリス男爵の妻と子供です。
注文された肖像画つぽくはないですね。
ルーベンスが息子を描いたものだと思われます。ルーベンスはふたりの息子たちの肖像画を複数描いています。
フランシスコ・デ・ゴヤの「マリアーノ・ゴヤの肖像」。
題名からわかるようにこれはゴヤが孫を描いた作品です。代表作裸のマハとは全く違う雰囲気です。
ゴヤは一人の孫をとても可愛がっていたそうです。眼差しに愛を感じますね。
イリヤ・レーピンの描いた「画家の息子の肖像」。
ロシアの画家と言えばレーピン!(それ以外は誰かな)そしてこれは題名の通り息子を描いたものです。
この作品以外にも家族を描いたものが残っているそうです。
モデルをしている息子の「早く~!」という心の声が聞こえてきそうな絵ですね。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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