今日も生きてます。
フェルメールトリビュート展終了しました!
会場に来てくださった皆様ありがとうございました!
いろんな作家さんと交流できて刺激的でした。
もっと頑張らなきゃ~といつも思います。
しかし、手が遅い…。
気持ちだけ焦る毎日です。
さて、筑摩書房から出版されている「美少年美術史」池上英洋さん川口清香さん著を読んでます。
私は片方しか知らなかったのですが、聖書にはヨハネという名前の人がにたり出てきています。
今日はその1人、洗礼者ヨハネの絵を見ていきます。
洗礼者ヨハネ(サンドロ・ボッティチェッリ画)
そうするとイエスより年上なのかな~というイメージになりますね。
聖書によるとヨハネの母エリザベツが妊娠中、受胎告知された直後のマリアと会うシーンがあります。
この事を考えるとなので生まれた時期は半年程しか違わないそうです。
そのため幼児の洗礼者ヨハネとキリストがあっている場面が描かれています。
↑はバルトロメ・エステバン・ムリーリョの「洗礼者ヨハネに水を与える幼児キリスト」です。
聖書の中で洗礼者ヨハネは荒野で修行していて、らくだの毛皮を着て、腰に革の帯を締めているという記述があるため、絵の中の洗礼者ヨハネはらくだの毛皮を着ていることが多いです。
なぜキリストがヨハネに水を与えているのかというと、将来キリストはヨハネに洗礼されますが、イエスはその前に命の水をヨハネに与えていたということを示しています。
近くにいる子羊はイエスの犠牲のシンボルです。
↑はアンドレア・デル・サルト「洗礼者ヨハネ」です。かっこいいですね。
どちらも杖を持っています。
その先端が十字架であるのは洗礼者ヨハネの人生の先に受ける受難を暗示しています。
洗礼者ヨハネは当時の領主ヘロデ・アンティパスの結婚を非難したため捕らえられてしまいます。
そしてある少女が祝宴での舞踏の褒美として彼の首を求めたため、ヨハネは首を斬られてしまう…という記述が福音書にあります。
美少年美術史にはのらないかもしれませんが、西洋美術でお盆の上にのっている生首と言えばヨハネです。
カラヴァッジョはヨハネを何枚か描きました。
お盆の上に生首ではなく、今まさに殉教されるというドラマチックな場面も書いています。
カラヴァッジョ「洗礼者ヨハネ」
カラヴァッジョの弟の名前はジョヴァンニ・バッティスタ=洗礼者ヨハネらしい。
思い入れが強かったのかもしれない。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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