美少年の誕生
今日も生きてます。
絵の具を扱うのは難しいなあ。
なかなか思った通りに事が運びません。
毎回こんな感じに途中で悩んでいます。
向き合うしかない。
ということを考えながら移動していると家の電気を全部消し忘れて移動してました。
明るいわ。
さて、今日も池上英洋さん著「美少年美術史」を読んでます。
今日はタイトルにもした通り美少年が誕生した時代、古代ギリシャの彫刻を見ていきます。
ポリュクレイトスによる紀元前440年頃のブロンズ製オリジナル作品に基づく、ローマ時代の大理石模刻<槍を持つ人(ドリュポーロス)>紀元前一世期頃ナポリ
↑の画像の彫刻のように足を前後にずらし、一方の足に重心をかけているポーズを「コントラポスト」といいます。
人類が人体の美しさを見いだし、追求し、それを芸術として作品に残そうとした時代は2500年以上前の古代ギリシャまでさかのぼるそうてす。
模刻を見てみると現代の美少年のはかなげなイメージよりか、鍛え上げた肉体美に美しさを見いだしていることがわかりますね。
槍を持つ人を作ったポリュクレイトスは「カノン(規範)」という理論書を残しています。
この中にシュンメトリア(均斉)という概念が登場します。
シンメトリーの語源らしいのですが、人体の造形に数学的比率に基づく「つりあい」をとろうとしたのです。
彫刻が作られた時期をクラシック期と呼びますが、その前の時代にアルカイック様式というものがありました。
全身の彫刻の画像があればよかったのですが見つからず…
アルカイック様式の時代は直立不動の姿勢をした彫刻の口元だけ少し微笑んでいるアルカイックスマイルの表情を浮かべています。
この時代の作品に比べると槍を持つ人の彫刻はコントラポストのおかげでだいぶ自然なポーズをしています。
紀元前3-2世紀のブロンズ製オリジナル作品に基づくローマ時代の大理石模刻<格闘>フィレンツェ
↑多方面か見られることを意識した彫刻。
※噛みつき、目潰し以外何してもよし
の様子だといわれている。
ミュロンによる紀元前450年頃のブロンズ製オリジナル作品に基づく、ローマ時代の大理石模刻<円盤投げ(デイスコボロス)>一世紀ローマ
↑古代オリンピックの種目のひとつ、「5種競技」において勝利を記念して作られたものといわれています。
明日に続きます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。