ヘルマフロディトス
今日も生きてます。
YouTubeにart airという番組(?)があり、たまに拝聴しております。
美術に関することをテーマを決めて解説しているラジオ的な番組ですが、ほえーなるほどと思うことが多いです。
美術史の本だけではわからないことってたくさんあるんですね。
たぶん西洋の人は哲学や、世界史、地政学、宗教等、前提となる知識が教養として備わっているのかなと思います。
表面的なことだけ見てもわからないことだらけです。勉強ですな。
さて、昨日はナポレオンの眼について描きましたね。
今日は続きです。
上の画像はジョアッキーノ・セランジェリ「戴冠式のあとルーヴル宮殿で軍隊の代表を迎えるナポレオン一世、1804年12月8日」という作品です。
周りにずらりと並んでいるのはナポレオンが運ばせた彫像です。
ナポレオンな真ん中で光が当たっている人物です。
絵の中に横たわってる彫像があるのがわかりますでしょうか?
紀元前2世紀の青銅製オリジナル作品をもとにした2世紀頃の模刻。
ヘルマフロディトスはギリシャ神話に出てくる人物で、男女の特徴をあわせ持ちます。
どういった経緯で両性具有体になったかは悲しい物語があります。ここでは書きません。
ナポレオンがいる部屋にあるヘルマフロディトスの像は17世紀はじめにローマで発見され、ボルゲーゼ家のコレクションに入っていました。
しかしナポレオンの時代にナポレオンの妹ととボルゲーゼ家当主が結婚したため同家のコレクションが難なくフランスへ持ち込まれました。
コの作品は今もルーヴル美術館にあり、ローマのボルゲーゼ美術館には代替品として別の摸刻作品が納められています。
ナポレオンが失脚した後、作品たちはどうなったのか…はまた明日にしたいと思います。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
模様をもとに型を作ります。
モデリングするとこのような形になります。
かたちを整えたりします。