ウフィッツイ美術館ー有名な作品ばかりー
今日も生きてます。
イタリア旅行記連載中です。
昨日に引き続き、フィレンツェです。
上の建物はウフィッツイ美術館。
(Wikipediaより)
教科書で見るような有名な作品が数多く所蔵されている美術館です。
私はツアーで参加したので比較的すんなり入りましたが、当日チケットを買って入場するとなると、結構並びます。
そしてセキュリティチェックもあります。
またチケットは入場のときも必要ですが、退場のときも必要です。私みたいな人間は美術品に見とれてうっかり半券無くしたりするので、そういう人は注意です。
ウフィッツイというのはイタリア語のUfficio、英語ではオフィスに由来するそうです。
もともとは16世紀につくられた行政機関がこの建物の始まりでした。
ウフィッツイ美術館は以前取り上げたシニョーリア広場すぐ、今も市庁舎として使用されているヴェッキオ宮殿のすぐとなりにあります。
もともとこの辺の建物は公的なものに使われていたのだろうと推察できます。
歴史は流れ建物は増築改築を繰り返し、美術品を飾る部屋ができたり、美しい装飾の回廊ができたりしていきます。
そして18世紀には建物の中が一般公開されるようになりました。
絵が展示される部屋を繋ぐ回廊部分は上の写真のように豪華な装飾が施されています。
グロテスク様式の装飾、だまし絵で彩られた天井画↑
ちなみにグロテスクというのはもともと洞窟などを意味するイタリア語grottaからきています。
それがなぜ現在の奇妙な、というようなものを指して使われるようになったかと言うと、ローマ皇帝ネロがつくった宮殿「ドムス・アウレア」に施されている奇妙で異様な装飾を、ラファエロがヴァチカン宮殿の内装に取り入れたところからはじまります。
ドムス・アウレアは15世紀に地中で発見されました。地下( 洞窟 grottoグロッタ) で発見された古代美術なので、グロテスク装飾と呼ばれるようになりました。
話が少しそれましたが、回廊の脇には肖像画や彫刻がずらりと並んでいます。
作品を見ていきましょう。
チマプーエ「サンタ・トリニタの聖母」
ジョット・ディ・ボンドーネ
「荘厳の聖母」
ジョットの作品の裏側はこのような感じ。
二人とも13-14世紀の画家て、チマプーエはジョットの師匠です。
二枚の聖母像を比べると、聖母の周りの天使の表現に違いがあります。
ジョットの方が自然に前後の天使が描かれています。
館内のほとんどが宗教の絵です。
直線の溝が掘られた上から金箔が貼られています。同じ金箔の面でも後光のような表現になっています。
たくさんの作品を見ていたら見覚えのある作品を発見!
これは大学の授業で取り上げていた絵画で、節制のアレゴリー(寓意画)!
ウフィッツイ美術館の所蔵作品だったのか。
この作品がなぜ節制を意味するかは過去のブログを読んでみてね。↓
この連作はそれぞれ何かの言葉のアレゴリーなんだなあ。もっと見たかったのですがガイドさんの後を追うため後ろ髪を引かれながらも退室しました。
↑両面に聖書の場面が描かれています。
他にも壁にかけるタイプではなく両面見られるようにしておいてある肖像画がありました。
ピエロ・デラ・フランチェスカ
ウルビーノ公夫妻の肖像↓
(↓の画像はWikipediaから。)
昔はこのようなものも一般的であったのでしょうか。
描き込まれた装飾に心奪われまくります。
上半身のパネルは何処?
少し長くなりましたので今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website
展示があります!
中目黒アート花見会Vol.4
「Sakura Pink」展
メイン会場:MDP GALLERY
住所→東京都目黒区青葉台1‐14-18
会期:2019年3月22日(金)-4月13日(土)
時間:11:00-19:00
※最終日は18:00まで
日・月・祝祭日休廊
レセプションパーティー
2019年3月22日(金)18:00-(予定)
レセプションパーティーに参加する予定です。
「中目黒の桜まつり」の開催期間に併せ、今年で4回目の中目黒アート花見会「Sakura Pink」展が開催されます。
「花見をしながら、アートを楽しむ」をコンセプトに、桜をイメージした作品をMDPギャラリーを拠点に、中目黒エリアの飲食店などの協力店舗にも作品を展示する「お花見ART WALK!」も同時開催!
「桜、桃色、Pink」をテーマに、さまざまなアーティストによるイラストや油彩、日本画などの平面作品、立体作品など様々なアート作品を展示致します。