ヴァニタス
今日も生きています。
確定申告を乗り越えました。生きてます。
やっと息ができるような心持ちです。
さて、だいぶ間が空いてしまいましたが、池上英洋さんの西洋美術史入門(大学時代の教科書)を読んでます。
先日は正義の擬人像をみました。持っているものやモチーフにいろんな意味が込められていて、絵が全体で正義の意味を表します。
そして今日はこの絵です。
これ授業でもスクリーンで見たような気がしますが、不思議な絵ですよね。つまり何が言いたいの?みたいな気持ちになります。
それを読み解くためには絵に何が描かれているのか見ていく必要があります。
少年が遊んでいるシャボン玉はすぐに消えてしまう特性を持っているため儚さという意味があります。
儚さやむなしさを絵のテーマにすることはかなり好まれ、そういう絵の事を「ヴァニタス」と言われました。
また描くモチーフで抽象的な概念や特定のストーリーを表すことを「寓意画(アレゴリー)」といいます。
老いや死を脅かすようなテーマの作品がなぜわざわざ描かれたのかというと、当時のヨーロッパの人々にとって死や病は今では想像できないほど身近な存在でした。死後の裁判で天国か地獄に行くか決まると思っていたので、いずれくる死に備えて日々を正しく生き、深く神に祈るためにこのような絵が流行ったそうです。
日本では花鳥風月など自然や癒しのある絵が好まれるように思います。または富士山などの縁起物。
緊張感ある生活を強いられているということでしょうか…。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。