ロセッティの作風の変遷
今日も生きています。
今日はロセッティの作風の変遷です。
前のブログと何枚か記事がかぶるかもですが、ご容赦ください。
ロセッティというと美人画というとイメージしかありませんが、それは人生の後期で最初は聖書や薔薇物語、アーサー王、ダンテなどを題材にした作品が多いです。
上の作品は未完成だそうです。
水商売をしている幼馴染を街で見つけるという場面だそうです。
ロセッティの父はダンテ研究家でした。ロセッティはその影響でダンテから多大な影響を受けていました。
あるときからロセッティは油絵ではなくて紙に乾いた水彩絵の具を重ねてえがくという技法で描き始めます。
この絵かわいいな…
アーサー王伝説を主題とした作品も多くあります。
中世の装飾写本から影響を受けていたせいで人間のポーズは少し硬い印象です。
これはアーサー王伝説に限ることではありませんが、恋人同士の場面や、主題のときは自分と恋人をイメージした絵も描きました。本で読むまでわかりませんでしたが、そんな恥ずかしい事よくできるなと思いました。
モデルの負担を軽減するために写真も撮っていたそうです。写真を見ると、わーこんな人本当にいたんだなと思いますね。
上の作品も素敵ですね。
1860年以降から油彩で象徴的に女性を描くようになります。
意味合い重視の絵画から感覚重視の内容になっていきます。絵の中には花や楽器がモチーフとして登場します。眼で見る絵画ですが、目だけではなく花の香りや楽器の音色をイメージさせることで五感を刺激するような絵になっていきます。
楽器はロセッティが弾けるわけではなく、形が面白いため絵のモチーフとしてあつめていたそうな。
眉が太い女性がよく描かれていますが、この女性はジェインという名前で、作家仲間であったウィリアム・モリスの奥さんでした。ジェインをモデルにするためにウィリアム・モリスの家に出入りしていたロセッティはジェインと愛人関係になってしまいます。
ロセッティの作品はジェインをモデルにした作品多いです。その前には亡き妻を(生きているときに)モデルにした作品もあります。ピカソもそうですがその時のパートナーをよく描いてるんですよね。ピカソは絵を見ていてもパートナーに愛を感じませんが、ロセッティは本当に魅了されて描いていたんだろうなあと感じます。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。