アーサー王伝説
今日も生きてます。
第二次ラファエル前派がよく絵のテーマにしたものがあります。それはアーサー王伝説です。私は子供のころ見たディズニーの「王様の剣」の印象が強いです。マーリンの衣装が灰色だったせいか暗いイメージがある。王様の剣はアーサーの子供のころの話ですね。
アーサー王伝説はイギリスの物語で、5世期頃からブリトン人(前ローマ時代にブリトン島にいた民族)の間で語り継がれてきた物語が、中世で様々な他の伝承ものみ込みながら一つの物語になっています。
15世紀末にはトマス・マロリーが中世フランスを中心に流布されていたアーサー王伝説に関する詩や散文を一つにまとめ上げた物語・「アーサー王の死」をでかします。
ちなみにこのトマス・マロリーは何をしていた人かはわかりませんが、強盗・強姦・羊泥棒・暗殺未遂などの罪で投獄されています。しかも二回脱獄しています。アーサー王の死は牢獄の中でも書いていたそうです。
これが真実ならこんなに騎士道精神が学べる本を書いてるのに全然騎士らしくないですね。しかしモノを作り出す人にありがちな異様な執着心を感じます。個人的には好きです。
1817年にはロバート・サウジーが刊行の途絶えていたアーサー王の死を編集・出版します。
◎アーサー王伝説あらすじ◎
ウィキペディアより
簡単に言うと無名の青年が敵を倒して王様になる話ですね。
ワールドカップってなんでカップなのかなあと思っていましたが、たぶんアーサー王伝説の聖杯からきてるんですね。アーサー王伝説の話を知っていると今ある映画や小説の話にも影響されていることがわかります。
第二次ラファエル前派の主要メンバーでもあったロセッティ、バーン・ジョーンズ、モリスのいきた19世紀は中世主義が流行りました。中世の騎士道を描いたアーサー王伝説も人気を集めました。
国の政策としてもイギリス帝国を維持する物語として歓迎されました。(しかしイギリス王室とアーサー王のモデルとなった英雄の血筋や民族が一致しているかは不明。)
少し長くなってしまいました。
今日はここまで。次回はアーサー王伝説を描かれた作品など紹介したいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。