西の異時同図法
今日も生きてます。
やりたいこともやることも増えていく。時間は減っていく。充実しているということでしょうか。
関係ありませんが家のオーブンレンジで焼きいもが作れると知り、焼きいもブームです。美味しいです。
さて、ひとつの絵の中で異なる時間を描く異時同図法について描いています。
昨日は法隆寺にある玉虫厨子の須弥座に描かれたお釈迦様の絵を紹介しました。
画面上から下にかけて三つの描写が描かれていました。
今日は西洋です。西洋ではお釈迦様ではなくキリスト様です。
上の絵はフラアンジェリコの「海へ投じられ天使に救われる聖コスマスと聖ダミアヌス」という作品です。
聖書に詳しい方は知っているかもしれませんが、聖コスマスと聖ダミアヌスはアラビア生まれの双子の兄弟で、生涯を医術に捧げ、様々な奇跡を行ったと伝えられているそうです。
二人はキリスト教迫害の際に捕らえられ海へ身を投じましたが、天使に救われました。
この絵には一連の行為が画面上の崖からはじまり、右回りに弧を描き、画面左下の天使の背中で終わります。
昨日の釈迦も上から物語が始まっていましたね。2つとも落ちる行為があるからかもしれません。
そして明日に続きます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。