今日も生きてます。
サッカーが盛り上がってますね。
私はスポーツが苦手なのであまり関心を持ったことはありませんが、何人かと一緒にスポーツ観戦して応援するというのも楽しそうですね。
サッカーの由来を調べていたのですが、敵将の頭をボールに見立てて蹴ったのが始まりって本当でしょうか…。おそろしいな。
そこから町中をルールなしでボールを指定のゴールへいれる祭りのようになり、凶暴すぎて法律で禁止された歴史もあるようです。
スポーツにルールは大切なんだなと思います。
さて、今日は池上英洋さん著「西洋美術史入門<実践編>」から、遠近法とそれが使われる社会の文化についてです。
以前遠近法についてブログで取り上げました。
遠近を表現するには色々な方法があるといういうことでした。
マゾリーノ・ダ・パニカーレ「ヘレデ王の宴」
画像はマザリーノが描いたフラスコ画です。
向かって右側の建物が、画面の中の遠近法を強調してますね。これを一点消失遠近法などと言います。
続いて↑は絵巻物の1場面、方眼円伊「一遍聖絵」です。全十二巻組で、国宝です。
こちらはフラスコ画のような画面の中に向かう遠近法は使われていません。
これを並行遠近法と呼びます。
この遠近法では、もの同士の大きさは変わりません。広い場所を俯瞰したり、内部構造を把握したりすることに適しています。
では何故日本では一点消失法ではなく、並行遠近法が使われてきたのがというと、観賞方法の違いにあります。
マゾリーノの壁画は教会にあり、鑑賞者は自由に歩き、絵の前に立って鑑賞します。
日本の絵巻物の一遍聖絵は、高さ38センチメートル、横幅は9メートル近くあります。
鑑賞者は見たい場面をくるくる巻きながら観ていきます。
鑑賞方法の違いから、用いられる遠近法も変わっていったということですね。
絵巻物が、一点消失法でかかれていたら鑑賞しにくいだろうなあ。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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