聖マタイと天使
今日も生きています。
2月です。
2019年も無事に月日が過ぎてますね。
一日一分一秒を大事に生きていきたいです。
さて、カラヴァッジョの聖マタイ三部作を見ています。
イタリア・ローマにあるサン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会にカラヴァッジョが描いた聖人マタイの生涯の絵が三枚あります。
昨日まで両脇の作品・向かって左「聖マタイの召命」と右「聖マタイの殉教」を見ました。
向かって左からマタイの人生が流れています。
昨日までのブログ↓
バロック時代の幕開けー聖マタイ召命①ー - リアル絵描き日記
今日はまんなかの作品、聖マタイと天使の絵を見ていきます。
「聖マタイと天使」
1602年 223×183㎝
これは聖マタイが天使から教えてもらって福音書を書く場面です。
衣が優美で好きな作品です。
制作年を見るとわかるのですが、連作のうち「聖マタイと召命」と「聖マタイの殉教」は1600年ですが、「聖マタイと天使」は1602年制作です。
1602年に聖マタイの大理石像が設置されました。
しかしこれが不評で聖マタイの二作が好評であったカラヴァッジョに祭壇画が依頼されました。
じつはこの絵の前に違う作品を納品して受け取りを拒否され、今の作品に至ります。
受け取り拒否された作品が↓
不器用そうなおじさんが天使に福音書の描き方を手取り足取り教わっています。
中年男性と天使が戯れているようにも見えます。
受け取り拒否されたこの絵はすぐに別の人に買い求められ、19世紀にはベルリン美術館にありました。 そして第二次世界大戦にまきこまれ、なくなくなってしまいます。
描き直された方では天使がマタイと距離をおいてます。マタイ自身も知的に描かれています。光輪も加えられていますね。
そして見上げるようなアングルになっているのがわかりますか?
展示される場所が高い位置であったことを考慮して構図を考えたのだと思われます
個人的には2作目のほう 好きです。
皆さんはどうでしょうか?
教会が受け取り拒否とかあるんですね。
こんな大きな絵受け取り拒否されたらどうしようもないですよね。
拒否されたらマタイ大理石はどこにいったんだろ…。
今日はここまで
最後まで読んでいだきありありがとうございました。
展示があります!
金銀箔展輝くマテリアルの世界
会場 伊勢丹浦和店 美術画廊
会期 2019年2月6日ー2月12日
最終日は17時終了
全日在廊予定
参考
東京美術出版
「もっと知りたいカラヴァッジョ生涯と人生」
宮下規久郎著