イシュトバンオロス
今日も生きています。
朝夕が冷え込むようになりましたね。半袖もそろそろ卒業かなと思い、秋冬物の服を出しました。東北の寒さに比べると東京だと冬も秋物でいいんじゃないかなと思っていましたが最近は東京の冬も普通に寒いと思うようになりました。秋田に冬に帰ると寒いというより冷たいです。
さて、今日も「視覚芸術の巨匠たちー世界のだまし絵作家20人の傑作集ー」創元社アルセッケル著から気になる作家さんを紹介したいと思います。
お付き合いよろしくお願いいたします。
「自己内省的な洒落:1979年の自作のポスター展用ポスターを架けるオロスの肖像」
イシュトバン・オロスは1951年ハンガリーのケチュケメートケメート生まれ。ブダペスト応用美術アカデミーではグラフィックデザイナーの教育を受け、パンノニア映画スタジオでアニメの技法を学ぶ。劇場の舞台デザインの仕事をし、ポスターも手掛けるようになる。
アナモルフォーシスのことをいつかのブログに書きましたが、イシュトバンオロスさんは緻密で計算されたアナモルフォーシスの作品をたくさん作られています。神業。
伝統的なアナモルフォーシスの作品は筒形の鏡を絵のどこかに置くと隠れていたイメージが鏡面に現れるというものです。
その鏡を三角にしたり宙に浮かしてみたり、発想が柔らかいなあと思っていました。発想がいいかたちで作品になっていてかっこいいです。鏡に映ったときにイメージが現れるように絵の構想を練っていくことって難しいですよね。正直何かカラクリがあるだまし絵ってどこかに違和感がありますが、この人の作品はそれがないのがすごいです。
キャンバスと筒形の鏡を組み合わせた作品も面白いです。だまし絵ってなんか古いイメージを持っていたのですが、そこを継承して発展させることもできたら見たことのない作品が生まれますね。
しかし個人的には三角の鏡を使った作品がかっこいいです。
今日はここまで。
最後まで読んで頂きありがとうございました