リアル絵描き日記

画家明石恵のブログです。

パンドラ

今日も生きてます。

 

日が空いてしまいました…。

寒いですね。

 

先日親族の結婚式に参列しました。


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引き出物の中に大きなかまぼこがあって驚きました。

 

地域ごとにいろんな風習ってありますが、富山県では鯛のかまぼこを式で配るというようなものがあるそうです。

 

 

秋田にはどんなものがあったかな…。

 

しかしかまぼこ生活が続きそうです。

うまいぜ。

 

 

 

さて、今日は筑摩書房から出版されている「美少女美術史」池上英洋さん荒井咲紀さん著を読んでいます。

 

パンドラの箱というのは有名ですが、ざっくりと女性が開けるなと言われた箱を開けてしまい、中から色々出てきたけど最後に希望が残った云々という話は聞いたことがあります。

 

パンドラの箱を持っていた女性はパンドラですが、この女性を描いた作品も多くあります。

 

ということでパンドラについて今日は見ていきます。

 

 

 

まずはパンドラの箱のあらすじをざっくりとですがみていきましょう。


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「パンドーラー」 ジュール・ジョゼフ・ルフェーブル (1882)

 

パンドラはギリシア神話のお話です。

 

まず、火というものはプロメーテウスという男神が神々から盗み人類に与えたということになっています。

 

 

その事に怒ったゼウスは、人類に災いをもたらすために「女性」というものを作るようにヘーパイストスに命令しました。ヘーパイトスも神様で、工房を持っていて様々なものを作っていました。

 

 

ヘーパイストスは泥から彼女の形をつくり、神々は彼女にあらゆる贈り物(=パンドラ)を与えました。

 

 

そして、神々は最後に彼女に決して開けてはいけないと言い含めてピトス(「かま」)を持たせ、プロメーテウスの弟であるエピメーテウスの元へ送り込みました。

 

 

 

美しいパンドラを見たエピメーテウスは、プロメーテウスの「ゼウスからの贈り物は受け取るな」という忠告にもかかわらず、彼女と結婚しました。

 

 

 

そして、ある日パンドラは好奇心に負けてかまを開いてしまいます。

 

すると、そこから様々な災いが飛び出した。

 

しかし、「希望が」のみは縁の下に残って出て行かず、パンドーラーはそのかめを閉めてしまいました。

 

 

 

こうして世界には災厄が満ち人々は苦しむことになった。

 

 

 

 

パンドラはギリシア神話のなかでは最初の人類の女性です。

そしてパンドラが持っていたのは箱ではなくて、最初はかまだったそうです。中見やすいですね。

 

 

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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フェルメールトリビュート展

 

会期2018年10月19日ー11月4日

会場 MDP GALLERY

〒153-0042 

東京都目黒区青葉台1丁目14番18号1階

日・月・祝祭日休廊 11:00 – 19:00

会場URL

中目黒のアートギャラリー MDP GALLERY

レセプションパーティー(予定)19日

 

 

 

女流作家展

 

会期2018年10月18日ー10月30日

会場 ギャラリー杉

     秋田市大町1-3-27

     水曜日定休  10:30-18:30

会場URL

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エンデュミオン

今日も生きてます。

 

夏だ暑いと思っていたら

いきなりすごく寒くないですか?

 

夏より冬の方が苦手です。

冬の方が楽しいイベントは多い気もしますが、

寒さには勝てません。

 

 

さて、今日は筑摩書房から出版されている、「美少年美術史」池上英洋さん川口清香さん著を読んでます。

 

以前ディアーナについてブログで取り上げました。

ディアーナ - リアル絵描き日記


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バスティアーノ・リッチ『セレネとエンデュミオン』(1713年)。

 

 

今日はディアーナが心を奪われたエンデュミオンについてです。

 

エンデュミオンはギリシア神話に登場する男性です。

 

エンデュミオンの血筋については色々な説があるそうです。割愛します。

 


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アンヌ=ルイ・ジロデ=トリオゾン『エンデュミオンの眠り』(1791年)。

 

 

ディアーナとエンデュミオンの関係のあらすじ↓

 


ある日エンデュミオンは山の頂で寝ていました。(なぜそんな酸素の薄そうな所で寝ていたかは不明)

 

その眠る姿を見たデュミオーンをディアーナは恋に落ちた。

 

しかし、自分とは違い老いていくエンデュミオーンに耐えきれなくなったディアーナは、ゼウスに彼を不老不死にするように頼みます。

 

ゼウスはその願いを聞き入れ、彼を永遠の眠りにつかせます。

 

以降、毎夜ディアーナは地上に降り、眠るエンデュミオンのそばに寄り添いました。


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ジョージ・フレデリック・ワッツ『ディアナとエンデュミオン』(1891年)。

 

この事を主題にした作品はエンデュミオンの美しさに焦点が当てられているのでディアーナの顔は影になっていたり、ディアーナ自体画面のすみに追いやられている作品もあります。

 


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ピエール・フランチェスコ・モーラ「ディアナとエンデュミオン」(1660年頃)


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ヨハン・カール・ロス『セレネとエンデュミオン』(1660-1680年)

 


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ベネデット・ジェンナーリ『ディアナとエンデュミオン』(1672年-1674年)


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フランチェスコ・ソリメーナ『ディアナとエンデュミオン』(1705年-1710年の間)


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ジャン・オノレ・フラゴナール『ディアナとエンデュミオン』(1753年-1756年)

 

 

 

男神と少年の関係は年長者があらゆる手解きをする関係「パイデラスティア」になぞらえたエピソードが多いですが、女神と少年となるとその関係はありません。

 

ディアーナはエンデュミオンの眠る姿に恋をし、人間性には興味がないようです。

 

女神と少年の関係の神話になると少年が眠っているという姿が多くあります。

 

 


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ジェロームマルタン・ラングロワ『ディアナとエンデュミオン』(1822年頃)

 

ディアーナは狩りを司る神様のため、背中に矢筒を持っています。

 

 

↓のエンデュミオン彫刻の作品はディアーナは省略されています。美しいですね。


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アントニオ・コッラディーニ「エンデュミオン」

 

 

 

 

今日はここまで。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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来月展示があります!

 


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フェルメールトリビュート展

 

会期2018年10月19日ー11月4日

会場 MDP GALLERY

〒153-0042 

東京都目黒区青葉台1丁目14番18号1階

日・月・祝祭日休廊 11:00 – 19:00

会場URL

中目黒のアートギャラリー MDP GALLERY

レセプションパーティー(予定)19日

 

 

 

女流作家展

 

会期2018年10月18日ー10月30日

会場 ギャラリー杉

     秋田市大町1-3-27

     水曜日定休  10:30-18:30

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キューピッドは何歳?

今日も生きてます。

 

今日は筑摩書房から出版されている「美少女美術史」池上英洋さん荒井咲紀さん著を読んでいます。

 

先日クピド(=アモル)とプシュケの話を取り上げました。

プシュケー - リアル絵描き日記

アモール - リアル絵描き日記

プシュケーの哲学 - リアル絵描き日記

 

今日も二人の話です。

 

クピドとプシュケの神話は彫刻や絵画になっていますが、年齢はそれぞれバラバラです。


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そこはなぜなのか?というのが今日の話です。

 

まず第一、どこに焦点をおいて絵を描くかという問題。

 

禁じられた恋という点を強調したい場合は成熟した男女の姿で表現されることが多いそうです。

 

または愛と魂の巡り合わせに焦点を当てるのであれば幼い表現がされます。

難題に振り回されるのが無垢であどけない少女の姿だとしっくりです。

 

 

 

 

そして第二にクピドの年齢が時代によって変わっていったことです。

 

クピドはエロス神として男女の神様の仲を取り持つ重要な存在です。何故なら二人の仲を取り持ったことで、その二人以降様々な神が生まれるからです。

 

エロス神としてのクピドが表現されるときには美青年であることが多かったそうな。

 


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しかしギリシャ圏が拡大していき、様々な神話がごちゃ混ぜになっていく過程でエロス神としての地位をアフロディーテ(=ヴィーナス)に譲るようになります。

 

そしてやがてクピドはエロス神ではなくアフロディーテの息子として幼児化していきます。

 


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↑クピド ウィリアム・ブグロー

 

 

幼児化したクピドに合わせるとプシュケも同じような年齢の姿で表されることになります。

 

 

プシュケーがよく描かれたのは18-19世紀。

 

19世紀末の画家たちがプシュケーを取り上げた要因の1つは、その頃芽生えてきた女性の地位向上運動も背景にあります。

プシュケー=自立した美少女というイメージが付属されました。

 


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↑「箱を開けるプシュケー」ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス

 

 

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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来月展示があります!

 

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ディアーナ

今日も生きてます。

 

今日は筑摩書房から出版されている、池上英洋さん川口清香さん著「美少年美術史」を読んでいます。

 

この本も読み進めてきましたが、古代から少年の美しさに価値を見いだされ、作品もたくさん作られてたことがわかります。

 

しかし、年長者が少年に様々な手解きをするパイデラスティアという習慣があった背景のため、(年長者と少年の)同性愛が基本でした。

 

女性と少年の作品は…?と思っていましたがら、今日は女神が出てきます。



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↑『ディアーナの水浴』

(フランソワ・ブーシェ/作, 1742年)

 

ディアーナローマ神話で、狩猟、貞節と月の女神です。処女神でら男性を毛嫌いしているという設定です。

 

エピソードのひとつには入浴中の身体を偶然見てしまった青年を怒りのあまり鹿に変えてしまったというものがあります。


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このディアーナギリシャ神話の中ではアルテミスという名前を持ちます。


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アルテミスは双子という設定で、太陽神アポロンが兄弟です。

太陽神が双子ということでアルテミスは月の女神セレネと同一視されるようになりました。

 

なのでディアーナは狩猟、貞節と月の女神となりました。

 

 

そしてディアーナのエピソードの中に美少年美術史にふさわしい物語が出てきます。

 

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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来月展示があります!

 

フェルメールトリビュート展

 

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在廊日はおいおい載せていきます!

 

 

プシュケーの哲学

今日も生きてます。

 


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絵の額や箱には題名とサインを記した名札をつけるのが決まりごとです。

 

最初の頃は全ての絵で同じ印刷した形式の名札を使っていましたが、最近は気分屋全開で一枚一枚手書きでそれぞれ違います。

 

これは展示会場では見ることがないので、本当に購入した人しかわからない点ですね。

グループ展だと他の作家さんはどんな名札をつくっているか見られて楽しいです。

必要な情報だけ簡素に作ってる方や、ここまで世界観を…!という人もいて面白いです。

 

 

ということで来月展示があります!

 


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フェルメールトリビュート展

 

会期2018年10月19日ー11月4日

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在廊日はおいおい載せていきます!

 

 

 

さて、今日は筑摩書房「美少女美術史」池上英洋さん荒井咲紀さん著を読んでいます。

 

プシュケーの章を見ていますが、以前プシュケーとアモールの話を取り上げました。

前半プシュケー - リアル絵描き日記

後半アモール - リアル絵描き日記

 

地上の美しい娘プシュケーにアモールが恋をし、プシュケーが様々な苦難を乗り越えて一緒になる物語です。

 

 

ドラマチックかつロマンチックな話ですが、この物語には精神的な解釈があると本の中で池上さんが説明しています。


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プシュケーという言葉はギリシャ語で「気息」を意味します。

それから繋がり「魂」という意味もありました。

 

一方アモル(=クピド)は愛の神、詳しく言うと肉体的なで物質的な愛の神です。

 

プシュケー(魂)がアモル(愛)を求めるこの物語は、愛が魂を求める物語とも解釈されました。

 

この事は精神は肉体を必要とするということになります。

 

ヨーロッパがキリスト教に染まった後もこの物語は人気を博していたそうですが、背景に流れる哲学的な解釈が一役買っていたそうな。


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日本に生まれて日本に育ったらこの背景は汲み取れませんね。…もしかして私だけ?

 

 

美術史のなかではプシュケーの羽は蝶でよく表現されます。

さなぎから蝶が抜け出る様子と死体から魂が抜け出る姿を連想したからです。

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愛が魂を求めてる絵ですね

 

 

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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ギリシャの男神

 

 

 

今日も生きてます。

 


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伊勢丹浦和店にて開催中の作家仲間ミチヨさんの展示を見に行きました。

 

一緒に全国の百貨店を巡った仲なので戦友のような気持ちです。

 

クラッチの技法を使い、神話の世界を表現する作家さんですが知識量が多い博識の方です。


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絵を見ているとこれが中国の古代文字で…これはどこどこの神話からインスピレーションを得たもので…など説明してくださりますが、世界各地から表現のもとがあり、驚きます。



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残念ながら今日最終日でした。

ミチヨさんのTumblrのURL↓です。

気になった方はミチヨの神話世界に足を踏み入れてください。

ミチヨ(MICHIYO)

 

 

さて、今日は筑摩書房から出ている「美少年美術史」池上英洋さん川口清香さん著を読んでいます。

 

いつかの記事でギリシャ神話の主神ゼウスに愛された美少年についてガニュメデスについて書きました。↓

 

ガニュメデス - リアル絵描き日記

 

 

古代には少年愛が習慣としてあったギリシャ・ローマの神話にはゼウスの他にも少年を愛する男神がたくさん出てきます。

 

まずはゼウスの兄ポセイドンは地上世界の美少年ペロプスをさらい、お酌させます。

画像はあまり美少年らしくないですね。


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そしてギリシャ神話の英雄的ポジションにいるヘラクレスはヒュラスという美少年に身の回りの世話をさせます。


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↑はヘラクレス



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↑はヒュラス

 

 

そして美少年アムペレスを愛した酒の神バッカス


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立っているのはバッカス。足元はアムペロス

 

太陽神&諸芸術の神アポロンは多くの美少年を愛し、自身もまた美しい青年でした。


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↑はとかげ殺しのアポロン

女性的です。

 


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↑はアレクサンドル・イワノフ「歌と演奏に興じるアポロンとヒュアキントスとキュパリッソス」

 

両手に花の絵です。真ん中がアポロンです。

 

 

 

 

 

 

日本神話とかどうなっているんでしょうか?ミチヨさんに今度聞いてみます。

 

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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和の配色

 

今日も生きてます。

 

絵の入れ物がなくてそこら辺(?)にあった風呂敷を使いました。

いつもは使いませんがあるとたま~に重宝します。


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さて、今日は日本の配色を読んでます。



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「日本の配色」

佐野敬彦

2011年、パイインターナショナル。

 

色の本ということで印刷が美しいです。

 

 


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奈良時代は大陸の影響を受けた明確な配色(青、赤、黄、白、黒)が基本的で、平安時代になると中間色の微妙な色合いの配色が主流になっていったそうです。



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本中には実際の着物や工芸品などの美術品がどんな色の配色から成り立っているか紹介されています。

 


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この配色を使うと(比率にもよりますが)この絵のような印象になるのかとわかりますね。

面白い。

 

 


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着物など…

 

 


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色の名前も全て和名で表示されています。

巻末に全ての色の%が載っていたのでパソコン上で似た色を出したいと思っても再現可能です。助かりますね。

 

 

微妙な違いしかない色にも全て名前がついているところに日本人の色に対するセンスを感じます。

今は使われなくなっているものが多いのは寂しいことかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

甲冑も発見

 


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着物に比べると鮮やかな色の配色ですね。

 

 

焼き物↓

 


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おしゃれな焼き物だー思いましたが、この4色を使うとオシャレ感が出せるということでしょうか。参考になりますね。

 

 

さらにはお菓子まで↓

 


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たべるのがもったいないタイプのやつだ!

可愛らしい…

 

 

 

 

絵を見ると構図ばかり注目してしまうタイプですが、色だけきりとってぶんせきするのも面白い見方です。

 

新しい視点でした。

 

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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