プシュケーの哲学
今日も生きてます。
絵の額や箱には題名とサインを記した名札をつけるのが決まりごとです。
最初の頃は全ての絵で同じ印刷した形式の名札を使っていましたが、最近は気分屋全開で一枚一枚手書きでそれぞれ違います。
これは展示会場では見ることがないので、本当に購入した人しかわからない点ですね。
グループ展だと他の作家さんはどんな名札をつくっているか見られて楽しいです。
必要な情報だけ簡素に作ってる方や、ここまで世界観を…!という人もいて面白いです。
ということで来月展示があります!
フェルメールトリビュート展
会期2018年10月19日ー11月4日
会場 MDP GALLERY
〒153-0042
東京都目黒区青葉台1丁目14番18号1階
日・月・祝祭日休廊 11:00 – 19:00
会場URL
レセプションパーティー(予定)19日
女流作家展
会期2018年10月18日ー10月30日
会場 ギャラリー杉
秋田市大町1-3-27
水曜日定休 10:30-18:30
会場URL
在廊日はおいおい載せていきます!
さて、今日は筑摩書房「美少女美術史」池上英洋さん荒井咲紀さん著を読んでいます。
プシュケーの章を見ていますが、以前プシュケーとアモールの話を取り上げました。
地上の美しい娘プシュケーにアモールが恋をし、プシュケーが様々な苦難を乗り越えて一緒になる物語です。
ドラマチックかつロマンチックな話ですが、この物語には精神的な解釈があると本の中で池上さんが説明しています。
プシュケーという言葉はギリシャ語で「気息」を意味します。
それから繋がり「魂」という意味もありました。
一方アモル(=クピド)は愛の神、詳しく言うと肉体的なで物質的な愛の神です。
プシュケー(魂)がアモル(愛)を求めるこの物語は、愛が魂を求める物語とも解釈されました。
この事は精神は肉体を必要とするということになります。
ヨーロッパがキリスト教に染まった後もこの物語は人気を博していたそうですが、背景に流れる哲学的な解釈が一役買っていたそうな。
日本に生まれて日本に育ったらこの背景は汲み取れませんね。…もしかして私だけ?
美術史のなかではプシュケーの羽は蝶でよく表現されます。
さなぎから蝶が抜け出る様子と死体から魂が抜け出る姿を連想したからです。
愛が魂を求めてる絵ですね
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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