葛飾北斎ー天才と数々の逸話ー
今日も生きてます。
日本の絵画には仏様など仏教に関するものがテーマになっている作品もたくさんあります。
大仏なんかも仏教ですよね。
ブッダの生涯はなんとなく知ってますが、(天上天下唯我独尊!)経典とかは知らないし、派閥同士の歴史も知りません。
キリスト教に比べたら知らないことばかりです。
ですが歩み寄るにもどうやって歩み寄ればいいのか…。
絵を鑑賞するには宗教の教養が不可欠だなあと感じている今日この頃です。
カモンブッダ。
さて、今日は世界的な有名人「葛飾北斎(かつしかほくさい)」を紹介します。
葛飾北斎は1998年にアメリカの雑誌「ライフ」の「この1000年間に偉大な業績をあげた世界の人物100人」に日本人でただ一人ランクインしてます。
世界(といってもこの場合欧米を中心にした視点の歴史だろうが)に影響を与えた唯一の日本人が画家なんて…北斎すごいです。
天保13年(1842年)
82歳(数え年83歳)頃の自画像(一部)
葛飾北斎の一生
1760-1849
誕生
江戸に百姓の子供として生まれる。
幼少
貸本屋の丁稚、木版彫刻師の従弟となり、実家へ戻る。
貸本の絵に関心を持ち、画道を志すようになります。
19歳
浮世絵師・勝川春章に弟子入りする。
写真提供 Teioコレクション
20歳
上の作品「瀬川菊之丞 正宗娘おれん」にてデビューする。
72歳
『富嶽三十六景』を刊行する。
新しい絵を次々生み出す。
90歳
亡くなる。
⚪逸話など
93回引っ越しをした!?
有名な話ですが、北斎は絵を描くこと以外しなかったそうです。
食事は酒屋から運ばせてそのままで、片付けもしない。
お茶さえ入れなかったようで、女性である娘のお栄も入れない。
客があると隣の小僧を呼び出し、土瓶を渡して「茶」とだけいい、小僧に入れさせて客に出していたそうです…。
そして部屋も片付けなかったそうで、ごみがたまると引っ越しをしていたそうです。
引っ越しはしませんが、大学生の長期休みで展示前などは同じような生活をしていました。
30回名前を変えた?!
彼は生涯に30回と頻繁に改号していました。
使用した号は「春朗」「群馬亭」「北斎」「宗理」「可侯」「辰斎」「辰政(ときまさ)」「百琳」「雷斗」「戴斗」「不染居」「錦袋舎」「為一」「画狂人」「九々蜃」「雷辰」「画狂老人」「天狗堂熱鉄」「鏡裏庵梅年」「月痴老人」「卍」「是和斎」「三浦屋八右衛門」「百姓八右衛門」「土持仁三郎」「魚仏」「穿山甲」…
「北斎」という名前は、当初名乗っていた「北斎辰政」の略称です。
これは北極星および北斗七星を神格化した日蓮宗系の北辰妙見菩薩信仰が由来のようです。
巨匠の金銭感覚?
北斎は安い画料で決して仕事は引き受けず、通常の倍を得ていました。
にもかかわらず服にも不自由するほどまずしかったそうな。
なぜなら金銭に無頓着だったからです。
画工料が送られてきても包みをあけず、数えもせず机に放置。
米屋、薪屋が請求にくると包みのまま投げつけて渡していたそうです。
店側は金額が多かったら着服し、少なければ催促するという形でした。
北斎の家
弟子が北斎の部屋の状況を描いた絵を残しています。
「北斎仮宅之図」には、 晩年の北斎がこたつの布団をかぶりながら畳の上に紙を敷いて絵を描き、不敵な顔をした娘のお栄は、箱火鉢に添いながらその様子をながめています。
杉戸には「画帳扇面おことわり」と張り紙がしてあり、柱にはミカン箱を打ち付けて仏壇としています。
はきちらかした草履と下駄があり、火鉢のうしろは炭と食品容器であったかごや竹皮のごみの山でした。
絵も面白いですが、人としても面白い人だったことがわかりますね。
ちなみに有名な富嶽三十六景のこの作品
ダイナミックな波にばかり目がいってしまいますが、
船の上をよく見ると船にしがみつく人々に気がつきます。
小さいながら必死さが伝わります。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
明石恵Website
明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website
画像引用・参考
知識ゼロからの日本絵画入門
幻冬舎 安河内眞美
終了まであとすこし!
中目黒アート花見会Vol.4
「Sakura Pink」展
メイン会場:MDP GALLERY
住所→東京都目黒区青葉台1‐14-18
会期:2019年3月22日(金)-4月13日(土)
時間:11:00-19:00
※最終日は18:00まで
日・月・祝祭日休廊
私の作品はMDP GALLERYの会場と中目黒駅から徒歩三分の場所にあるお食事処
和琉ダイニング あんのん
http://www.an-non-nakameguro.jp
の店内にて展示されています。
「中目黒の桜まつり」の開催期間に併せ、今年で4回目の中目黒アート花見会「Sakura Pink」展が開催されます。
「花見をしながら、アートを楽しむ」をコンセプトに、桜をイメージした作品をMDPギャラリーを拠点に、中目黒エリアの飲食店などの協力店舗にも作品を展示する「お花見ART WALK!」も同時開催!
「桜、桃色、Pink」をテーマに、さまざまなアーティストによるイラストや油彩、日本画などの平面作品、立体作品など様々なアート作品を展示致します。
ご来場いただいた皆様に、桜とアートを楽しめる空間を提供いたします。