天岩戸伝説ー絵心を刺激!ー
今日も生きてます。
今日も「漫画でわかる日本絵画のテーマ」(監修矢嶋新)を読んでます。
今日から日本神話に入ります。
↑岩戸神楽ノ起顕(三代豊国)
日本の教科書って日本神話の内容は入ってないですよね。
ゲームや漫画などのキャラクターとしてネタになることはあるものの古事記や日本書紀を読む機会は普通無いですね。
そもそも原文は難しい!深読みせずに読むと内容が荒唐無稽に感じられます。
しかし浮世絵には神話をモチーフにしたものが残っているので(浮世絵=江戸の大衆芸術)昔は身近な存在だったのでしょうか。
今日は日本神話の中のエピソードとしても有名な天岩戸伝説について取り上げます。
下絵「天の岩戸」川村清雄
⚫ざっくり天岩戸伝説
天岩戸伝説の主要な登場人物
女神。日本神話の神様の中でもリーダー的存在。太陽神。
・スサノオ
(建速須佐之男命、速須佐之男命、須佐之男命、素戔男尊、素戔嗚尊等、須佐乃袁尊、神須佐能袁命、須佐能乎命…など、表記いろいろ)
天照大神の弟。
暴れん坊&怪力。なんやかんやでヤマタノオロチを倒す。
・アメノウズメ
(天宇受賣命、天鈿女命)
芸能の女神&日本最古の踊り子。
舞台は日本神話で神々が暮らしているという「高天原」です。
その高天原に暴れん坊兼怪力の弟・スサノオがなんやかんやあり、住み着くようになります。
スサノオは田んぼを破壊したり、神殿に嫌がらせしたりと、高天原に住む他の神々は困ってアマテラスオオミカミに苦情を言います。
最初の内はまあまあとなだめていたアマテラスオオミカミですが、ある日スサノオの乱暴が原因で死人が出てしまいます。
そのことを知ったアマテラスオオミカミは天岩戸に引きこもってしまいます。
すると世界は暗闇に覆われてしまい、あらゆる災いが発生してしまいました。
困った神々は集まり、引きこもっている岩の前でアメノウズメに躍りを踊らせ、みんなで大笑いをします。
騒がしいなあーと外の様子を見ようと岩戸を少し開けたアマテラスオオミカミを外に引き出します。
そして世界に光が再び戻りました。
歌川国貞「岩戸神楽之起顕」
堤等川「天岩戸」
土支田八幡宮の絵馬のテーマとしてこの天岩戸伝説はよく用いられました。
↑は葛飾北斎の「しんはんくみあけとふろふゑ 天岩戸神 かぐらの図」
江戸時代のペーパークラフト。切り取って組み立てると天岩戸伝説の場面を再現できます。
江戸時代にもこういうものがあったんですね。
岩の中に隠れていたアマテラスオオミカミが後光をもって出てくる姿は描きたいとおもわせるものがあります。
アメノウズメが艶やかに踊っている姿も想像広がりますし…
描きどころがたくさんある物語ですね
きょうはここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。