あやしい幽霊図
今日も生きてます。
スマフォにきょう何歩歩いたかわかる機能があるのですが、300歩未満でした。
引きこもりだ…。
さて、今日も「あやしい美人画」(東京美術出版 松嶋雅人著)を読んでます。
きょうは二枚紹介します。
↑は月岡芳年の「幽霊之図 うぶめ」です。
月岡芳年は以前ブログで取り上げました。
うぶめ(産女)は日本の妊婦の妖怪です。
死んだ妊婦をそのまま埋葬すると「産女」になるといわれていました。
産女は血に染まった腰巻きを纏い、子供を抱いて、連れ立って歩く人を追いかけるとされます。
色々なバリエーションの話が各地に残っています。
芳年の作品では女性が抱いた赤ん坊の足だけ見えます。
顔に手を当てる様子から悲しみがつたわります。
↑は長沢芦雪が描いた「幽魂の図」です。
長沢芦雪も以前ブログで取り上げました
長沢芦雪も幽霊の作品を描いているんですね。
何の幽霊を描いているのか…?
画面右上にには漢詩が記されています。
黄昏時に何を怨んでいるのか、佇む幽霊に冥途の事を尋ねてみても無言でただにらんでいるだけだ
という内容です。
ふわっと現れた恨みの情念という感じがよく伝わる絵ですね。
黄昏にこれを見たら一瞬まぼろしかな?と思います。
幽霊の姿はほとんどが作家のイメージで描かれることになります。
昔の虎の絵もそうですが、想像上の存在は作家の個性が出るので面白いですよね。
あ、でも実際になにか見える人もいるのかな…
わたしは霊感ゼロです。
でもこわがりです。
今日はここまで
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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