今日も生きてます。
今日見る画題は軍記もの「平家物語」です。
源氏物語を描いた作品は平安貴族の雅な日常を垣間見るようなものが多かったですが、「平家物語」は軍記ものということで、武者同士が戦う躍動的な画面のものが多いように感じます。
吉田兼好が書いた『徒然草』の中で、信濃前司行長が平家物語の作者であり、生仏(しょうぶつ)という盲目の僧に教えて語り手にしたとする記述があります。
↑は「源平合戦図屏風」
生田森・一の谷合戦を題材にした作品。
これは平清盛が雪見の中で怪異を見る場面です。
雪風景の中にどくろが描き込まれています。
ドクロを可愛らしく感じるのは私だけでしょうか。
中学校の授業でもある与一が船上の扇を射落とすシーンが描かれています。
波が画面の密度を上げています。
↑は歌川国芳「大物之浦海底之図」
平家に勝った源義経が落ち延びようと出港するとき、その海底で平家の霊が描かれています。
平家一門が姿を変えたと言われる平家蟹も描かれています。
↑は北尾政美「巴御前」
なんとなく日本のジャンヌ・ダルクというイメージ。
鎧をまとった姿で描かれます。
↑は月岡芳年「月百姿 五条橋の月」
弁慶を翻弄する義経の若き姿、牛若丸です。
ふわっとしていてかっこいい構図ですね。
平家物語の内容全てを把握しているわけではないのですが、絵を見ているだけでも戦の場面が見ごたえあって楽しいですね。
(血湧き、肉踊る!というような熱い感じですな。)
中学校の国語の教科書とか、挿し絵に浮世絵とかのせてもいいんじゃなかろうか…と思いました。
きょうはここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。