聖マタイ召命の謎ーマタイは誰かー
今日も生きてます。
インフルエンザ流行っているようですね。
私はインフルエンザにかかったことないのですが(たぶん18歳頃から36.5度以上の熱が出たことない)、かかると大変だということでワクチンを打ちました。
何でワクチンがあるのに流行するのかと疑問でしたが、インフルエンザはいろんな型があり、どんな型の組み合わせが流行るのかを予測してワクチンを毎年作っているそうですね。
インフルエンザと一口にいってもウィルスは様々のようです。
展示前にインフルエンザにかかってしまうと大変なので注意します。
ということで浦和で展示があります。
金銀箔展輝くマテリアルの世界
会場 伊勢丹浦和店 美術画廊
会期 2019年2月6日ー2月12日
最終日は17時終了
全日在廊予定
さて、昨日に引き続きカラヴァッジョの聖マタイの召命を見ていきましょう。
昨日のブログ↓
バロック時代の幕開けー聖マタイ召命①ー - リアル絵描き日記
聖書のなかの一場面を描いたものです。
収税所にイエス・キリストがきて、其処で働いていたマタイをスカウトする場面です。
キリストは光輪が描かれてますのでこの人ですね。
ではマタイは誰か?
実はマタイが誰なのかということはドイツで論争になりました。
この人か…
羽の若者か…
髭か…
眼鏡か…
うつむく人か…
誰がマタイだと思われますか?
イタリアでは髭のおじさまがマタイだという説が一般的に認識されています。
え、ワシ!?
みたいな表情にも見えますね。
となりのうつむく少年を指さしているようにも見えますが、そうすると手に当たる光の表現が少し違うそうです。
そして同じ場所に展示されている絵のマタイは髭がはえているおじさんの姿で描かれています。
そしてそしてこの絵が飾られた当初から髭がマタイであると多くの文献に書かれているそうです。
私が参考に読んでいる本、東京美術から出版されている「もっと知りたいカラヴァッジョの生涯と人生」宮下規久郎さん著の中ではうつむく少年こそマタイであると記されています。
根拠は帽子をかぶっている三人はお金を払いに来た商人であり、髭の右手はお金を払う手つきをしているということ。
そして他のカラヴァッジョ作品を見てみると、指をさすポーズは第三者をさす場合に使われていること。
これは個人的な意見ですが、もし髭のおじさまが自分の事を指さすのだったらもっと指先が自分の鼻辺りとかに向くんじゃないかな~
構図的にもうつむく人がマタイの方がかっこいいと思います。
ですがカラヴァッジョはもういないので真相は闇のなかです。
謎は深まった。
そもそも絵は見る人に委ねられるものですよね。
マタイはあなたの心のなかに…。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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