シャボン玉
今日も生きてます。
先日髪を切りました。
どういう髪型にしたら落ち着いた感じになるのかわかりません。
髪がそわそわしてます。
さて、今日も筑摩書房から出版されている「美少年美術史」を読んでます。
シャボン玉とんだ♪という童謡がありますね。
野口雨情(1882年 - 1945年)という方が作詞をしてます。
Wikipediaに顔写真が載っていました。
黒目がちな人だなあ。
歌詞は↓
シャボン玉飛んだ
屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで
こわれて消えたシャボン玉消えた
飛ばずに消えた
産まれてすぐに
こわれて消えた風、風、吹くな
シャボン玉飛ばそ
一説では幼くして亡くなった子供への鎮魂歌だというものもあるそうです。
そういわれると童謡ですが深いものを感じる童謡です。
シャボン玉ははかなさというものを連想させますが、絵の中のモチーフとしても使われます。
これはカレル・ドゥジャルダンのアレゴリーという絵です。
この絵は意味のあるモチーフを絵画の中に描き、絵全体でひとつのことを示している「寓意画」です。
透明で美しいシャボン玉が漂う姿は可愛いが、あっという間に消えてしまう→人生の華の時間は長いようであっという間という儚さを示しています。
ちなみに足元の海に浮かぶ貝殻はヴィーナスの誕生、
球の上に片足で立ち衣が風に吹かれる姿は「運」の擬人像から借用されてます。
↑はジャン・エヴァレット・ミレイの「しゃぼん玉」という作品です。
画家の孫がモデルになっています。この絵のためにガラス玉を注文したそうです。後に石鹸会社の広告に用いられました。
↑はカスパル・ネッチェルの「しゃぼん玉を吹くふたりの少年」という作品です。よくみるとうしろにもう一人の少年がいることがわかります。
儚さを示すときに少年がなぜ選ばれたのかというとしゃぼん玉は子供たちの遊びだということと、いずれ自分に死が訪れることなど想像すらしたことがない子供が描かれるのは寓意の内容に合うということがあります。
可愛らしく無邪気で楽しそうな美少年であればあるほど虚しさが強調されます。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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