ナルキッソス
今日も生きてます。
筑摩書房から出版されている池上英洋さん荒井咲紀さん著「美少女美術史」を読んでます。
以前ブログで取り上げたダフネですが
http://akashiaya.hatenadiary.jp/entry/2018/10/02/101939
ダフネは純潔のメタファーともされています。
そこで絵の中でも色気を放つような女性ではなく、若くいたいけな美少女として表現されました。
ギリシア神話には他にも結ばれなかった恋を書いた話があります。
↑はアレクサンドル・カバネルが描いたエコー-の絵。
エコーはギリシア神話の中に出てくる森の精霊です。
ゼウス(ギリシア神話の主神)をヘラ(ゼウスの妻)からの監視から逃れることに手を貸したことがヘラの怒りを買い、他人の言葉を繰り返すことしかできなくなりました。
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス
エコーとナルキッソス
エコーはナルキッソスに恋心を抱いていましたが、ナルキッソスはエコーが他人の言葉を繰り返すことしかできなかったため、退屈だとして捨ててしまいます。
ネメシス↑人間が神に働く無礼(ヒュブリス)に対する、神の憤りと罰の擬人化
これを見たネメシス神が、他人を愛せないナルキッソスが、自分しか愛せないようにします。
ネメシスはナルキッソスをムーサの山にある泉によび寄せます。
ナルキッソスが水を飲もうと、水面を見ると、中に美しい少年がいることに気がつきました。
カラヴァッジョ
もちろんそれはナルキッソス本人でしたが、ナルキッソスはひと目で恋に落ちました。
そしてそのまま水面を眺めながら痩せ細って死にました。
また、水面に写った自分に口付けをしようとしてそのまま落ちて水死したという話もあるそうです。
ジュラ・ベンツールによって描かれた
エコーは報われない恋心をキャラクター化したものでエコーは十代の少女の姿で表現されることが多いです。
ナルキッソスはナルシストの語源でもあるそうです。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website
⚫フェルメールトリビュート展
会期2018年10月19日ー11月4日
会場 MDP GALLERY
153-0042
東京都目黒区青葉台1丁目14番18号1階
日・月・祝祭日休廊 11:00 – 19:00
ギャラリーWebsite↓
レセプションパーティー
10月19日 18時-20時
⚫女流作家展
会期2018年10月18日ー10月30日
会場 ギャラリー杉
秋田市大町1-3-27
水曜日定休 10:30-18:30
会場URL
gallerysan.com
フェルメールトリビュート展は19日のレセプションパーティーに参加する予定です。
秋田の女流作家展は10月27日にギャラリー杉に顔を出す予定です。
秋田には27.28といるので、明石の作品の話を聞きたいという方は連絡してください