大和絵ってなに?ー伝統を引き継ぐ土佐派ー
今日も生きてます。
今日は土佐派についてのお話です。
星光寺縁起絵巻 東京国立博物館蔵
土佐光信の摸本↑
狩野派に比べると認知度が低い土佐派ですが、その歴史は古く、平安時代から大和絵を一千年以上描いてきました。
土佐派の祖は藤原基光という人。
土佐という名字ではなかったそうてす。
土佐を名のったのは,1406 年に土佐行広が最初です。
その後次男広周 が宮廷の絵所預,室町幕府の絵所絵師として活躍しました。
のち後とりとなった土佐光信のとき絵所預を世襲するようになりました。
桃井直詮像 土佐光信
しかし光信の孫光元が戦死したことで、絵所預のポストを失ってしまいます。
光信の跡を継いだ土佐光吉は堺で活動するようになります。
土佐光吉「源氏物語図屏風」二曲一双
(ホノルル美術館蔵)
その後狩野派の下請けの仕事などもやっていたそうです。悔しかったことでしょう。
しかし1654年にはまた絵所預のポストを奪還します。
奪還したのは土佐派18代目土佐光起でした。
これは土佐家の悲願であったので、土佐光起は「土佐家中興の祖」とも呼ばれます。
バーク・コレクション
源氏物語絵巻、四十二帖『匂宮』、
バーク・コレクション
源氏物語絵巻、五帖『若紫』、
バーク・コレクション
そして土佐派は幕府が終わるまで地位を維持しました。
そもそも大和絵とは?というと、時代によって認識は異なり、14世紀までは日本風の画題のものを大和絵と呼び、それ以降は平安時代に確立された絵画様式で絵かかれたものを大和絵と呼ぶうようになったそうです。
具体的にわからない…ので、やまとえのとくちょうをひとつご紹介します。
↑は土佐光起の石山寺縁起絵巻です。
屋内の様子が屋根なしで描写されています。
こういうものを「吹抜け屋台」と呼びました。
源氏物語などの絵巻物もこの技法を使われています。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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中目黒アート花見会Vol.4
「Sakura Pink」展
メイン会場:MDP GALLERY
住所→東京都目黒区青葉台1‐14-18
会期:2019年3月22日(金)-4月13日(土)
時間:11:00-19:00
※最終日は18:00まで
日・月・祝祭日休廊
レセプションパーティー
2019年3月22日(金)18:00-(予定)
レセプションパーティーに参加する予定です。
「中目黒の桜まつり」の開催期間に併せ、今年で4回目の中目黒アート花見会「Sakura Pink」展が開催されます。
「花見をしながら、アートを楽しむ」をコンセプトに、桜をイメージした作品をMDPギャラリーを拠点に、中目黒エリアの飲食店などの協力店舗にも作品を展示する「お花見ART WALK!」も同時開催!
「桜、桃色、Pink」をテーマに、さまざまなアーティストによるイラストや油彩、日本画などの平面作品、立体作品など様々なアート作品を展示致します。