遠近法となまはげ
生きてます。
皆さん溶けてませんか?暑いですね。
暑くても毎日白湯を飲む明石です。
さて、
どちらがより近くに感じるでしょうか?
そうです。大きい赤なまはげですね。
物の大小で遠近を表現することができます。
ということで今日は遠近法についてです。
今は二次元の紙の上で遠近を表現する方法はみんな知っていることですが、西洋絵画におけるその歴史や発明した人は誰なのかということを見ていきたいと思います。
お付き合いよろしくお願いいたします。
かたちの大小や重なりで遠近を表現したものは先史時代(文字を使用する前の人類)からあるそうです。文字の前にすでにあったんですね。
それを理論づけたのは15世紀のブルネレスキとアルベルティという二方です。
ルネサンス最初の建築家ブレネレスキは鏡に映った像を写生する実験を行い消失点の原理を証明しました。消失点については後日詳しく説明します。
建築、法学、古典学、数学、演劇、芸術、運動なんでもござれのアルベルティは(ダヴィンチのよう多分野で活躍した天才です。)「絵画論」の中で線遠近法について詳しく論じました。
それから遠近法は同時代の画家に広がりダヴィンチは空気遠近法を発明したり、16世紀のだまし絵にもつながっていきました。
その背景には自然を再現したいというよりも、「神の創造は完璧な幾何学によって裏付けられる」という思想も関係したようです。
遠近法を使いこなす画家は、「職人」ではなく高貴な専門家『アーティスト』という立場に格上げされていったそうです。
その頃の遠近法はただ三次元を再現するための道具ではなかったんですね。
しかし、写真機がでてきてから絵画空間の中で奥行を再現しようとすることに対する運動が登場し、遠近法はただの絵画の補助的な存在になりました。
それから時が流れ、今は作家の中で再び遠近法が使われるようになってきています。ただそれはルネサンスの頃の高等な存在とはまた違う形です。
遠近法が画家の必殺技のようなものだったことが意外です。今は大体の人がなんとなく遠近法についてはしっていますよね。神との関係よりも、客観的なものの見方と繋がっているとみられるからではないかと絵画表現の教科書では締めくくられています。
私普通に生活して鏡模写しても消失点発見できる自信ないです。最初に見つけた人って観察力がすごいですよね。もう少し感謝の気持ちを込めて遠近法を使います。
遠近法に関しては何回か続きます。
今日はここまで。
最後まで読んで頂きありがとうございました。